心が壊れそうになったら、毎日の食事を整えるべき納得の理由【管理栄養士が助言】

(※写真はイメージです/PIXTA)

年をとってもキレイでいたいですよね。そのためにはどうしたらいいか? 管理栄養士の萩野祐子氏の著書『食べなきゃキレイになれません食べるほどやせて肌も体も若返る食事術』によると、ポイントは食事で、それは「メンタルを整えたいとき」にも重要なのだとか。理由を本書から一部抜粋してご紹介します。

食べものや食べ方を変えると顔つきまで変わる

誰でもときにはブルーな気分になったり、落ち込んだりすることがあるでしょう。そんなふうに心が折れそうになったとき、あなたはどんなことをして自分の気持ちを立て直していますか?

私は「まず食べることから整えてみませんか?」というご提案をしています。毎日、口にする食べものと食べ方を変えるだけで、心と体は驚くほど変わるからです。

私がそれをもっとも実感するのは、プロのアスリートのみなさんの指導をしている場面です。食べものと食べ方を変えていくと、自然に顔つきまで変わってくるのです。「ここ一番」で結果を出すことに注力しているアスリートは、集中力や闘争心を最大の状態に高める必要があるもの。そのときに欠かせないエネルギーやホルモンは、やはり日頃から口にしているものからできているからにほかなりません。

アスリートだけでなく、ビジネスパーソンや専業主婦のみなさんもモチベーションを上げなければいけないシーンは日常でたくさんあると思います。そんなときに、がんばりがきく心と体でいるためにも、毎日の食事で整えておくことが大切です。

いざという場面では最大のパフォーマンスを発揮し、心と体を休める場面では深くリラックスできる。そんなメリハリのきいた心身をもてるようになったら、これから先どのような環境に置かれても自分で自分をコントロールできるようになります。それって、最強ですよね。

食事を整えることでメンタルが健やかになる

詳しいメカニズムを説明したりエビデンスを掲げたりすることはできなくても、心と体がつながっていることは感覚としてわかる人も多いのではないでしょうか。「腸は心の鏡」「心は腸の鏡」といわれることもあるように、食事を整えることには私たちのメンタルを健やかにしていける力が備わっていると思うのです。

丁寧にご飯を炊いて、心をこめて野菜たっぷりのお味噌汁をつくる。とてもシンプルなことですが、心が折れそうになったときはまずキッチンに立って、自分のために食事をつくってみてください。

自分で自分を慈しむ意味でも、体に入れるものに気を配ると、思っている以上に元気な自分を取り戻すことができるはずです。

萩野 祐子

管理栄養士/血糖分析アドバイザー

ユイット合同会社代表

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