「マスターズ」期間中のパター変更が奏功 コリン・モリカワがV争い

マスターズ初優勝なるか(撮影/高藪望)

選手たちの中には年中パターを替える者もいるが、大会期間中に替えることはあまりない。しかし、今週のメジャー今季初戦「マスターズ」に出場しているコリン・モリカワは第2ラウンドから初日とは別のパターでプレーし、どうやらそれが奏功したようだ。

モリカワは金曜日を2アンダー「70」、土曜日を3アンダー「69」でラウンドし、首位スコッティ・シェフラーと1打差で最終日を迎える。第2ラウンドのスコアは、新しいマレット型パターで回った木曜にマークした「71」より1打少なかった。金曜に、使い慣れたブレード型のパターに回帰したのだ。

モリカワのブレード型パター(GolfWRX)

モリカワは今年で5度目のマスターズ出場で、その全てで予選通過を果たした。2022年に5位、昨年は10位タイに入っているが、今年はそれらより更に上の順位を狙える位置につけている。

今週初めに、モリカワは短いプランバーネックの装着されたテーラーメイド「スパイダーツアーX」のマレットパターを使用しているところを目撃されているが、これはシェフラーが先月、「アーノルド・パーマー招待」と「ザ・プレーヤーズ選手権」を制覇した際に使用したパターと同じスタイルのものだった。

ソールには2つのウエイト(GolfWRX)

今年のモリカワは一貫してブレード型のパターを使用してきただけに、マレット型への変更は驚きと言ってよかった。2023年を通じて使用したブレード型のテーラーメイド「TP コレクション HYDRO BLAST ソト」でシーズンをスタートすると、その後、「アーノルド・パーマー招待」で新しいローガンオルソンのプロトタイプのブレード型に乗り換えた。

モリカワはその後の2戦「ザ・プレーヤーズ」と「バレロテキサスオープン」でそのパターを使用したが、マスターズにはスパイダーツアーXを手に姿を現した。

この新しいマレット型パターを練習ラウンド、パー3コンテスト、そして木曜の第1ラウンドで使用したが、第2ラウンドでは信頼のブレードパターに戻した。この変更は功を奏したようで、モリカワは金曜で2番目に良いスコアをマークするとともに、スコアに対するパットの貢献率を示すストローク・ゲインド・パッティングで上位にランクインしたのである。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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