元中日・ロドリゲスが圧巻メジャーデビュー MLB公式サイトは邪道流〝聖水パフォーマンス〟を絶賛

元中日のジャリエル・ロドリゲス(ロイター=USA TODAY Sports)

元中日のブルージェイズ、ジャリエル・ロドリゲス投手(27)が13日(日本時間14日)の本拠地ロッキーズ戦でメジャーデビューした。

先発を務め、初回を三者凡退で切り抜けると2回以降は走者を出しながらも要所を締めた。3回にソロ本塁打を浴びたが、4回一死一、二塁のピンチでは三振を奪い、ここで2番手と交代。初勝利こそつかめなかったが、メジャーデビュー戦は3回2/3を投げ4安打1失点6奪三振と上々の内容で、地元ファンはベンチに引き揚げるロドリゲスをスタンティングオベーションでたたえた。

MLB公式サイトは「ロドリゲスのプレーには躍動感があり、見ていて酔いしれる。彼はカモミールティーではなく、ウイスキーだ。エッジが効いている」と大げさなほど絶賛。さらに「まるでWWEの入場のようだった。ロドリゲスはブルージェイズのダグアウトから姿を現し、芝生を横っ飛びで4回疾走した後、空中に水を吐いてマウンドに駆け上がった」と〝邪道〟大仁田厚ばりの入場パフォーマンスにも触れ、そのスター性にも注目した。

キューバ出身のロドリゲスは2020年に中日に入団し、22年には56試合に登板して45ホールドポイントをマークして最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。23年のWBCにはキューバ代表として出場したが、大会後に中日とは連絡を絶ち、亡命したとみられ、中日はシーズン終了後に契約を解除した。

「ロドリゲスは人生をかけて追いかけてきたステージにたどり着いただけでなく、着地にも成功した」と同サイト。紆余曲折を経てあこがれの舞台に立った〝キューバの怪腕〟の今後から目が離せない。

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