水原容疑者の「焦り」指摘する声も 大谷入団会見の様子に思わぬ注目、翌日胴元と切迫のやりとり

水原一平容疑者【写真:Getty Images】

水原容疑者は12日に米ロサンゼルスの連邦地裁に出廷

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者が12日(日本時間13日)、米ロサンゼルスの連邦地裁に出廷し、違法賭博への関与が報じられてから初めて公の場に姿を現した。11日(同12日)に銀行詐欺罪で訴追され、司法取引を行う方向で交渉中と米国の複数メディアが報じている。日米に広がった衝撃は大きく、大谷のドジャース入団会見時の水原容疑者の表情にまで注目される事態になっている。

司法当局が公開している訴状には、水原容疑者と胴元がやり取りしたメッセージも公開されている。大谷のドジャース入団会見があった12月14日の翌日、15日のテキストメッセージの中では、胴元から「忙しいのは分かるが、敬意を示してもらわなきゃ困る。自分の首もかかってるんだ。今夜までに電話してくれ。いくら遅くなっても構わないから」と連絡を迫るような言葉も送られていた。

これに水原容疑者は「ごめん……不敬を働くつもりじゃなかったんだよ 約束する……ただ、とんでもなく忙しいんだ……それに別の側でも抱えている問題があって……最近は全てが大変なんだ」などと返信。2021年9月から賭博を始め、2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出したとされている。

訴状が公開されて以降、注目を浴びているのが入団会見での水原容疑者の様子だ。胴元とのメッセージからこの時期は差し迫った状況だった可能性が高く、ネット上では大谷と並んだ表情が沈んだように見える場面との声も。中には10年7億ドル(約1014億円=当時)の大半が“後払い”となる契約内容であった事から「焦りがあった」などと見る声まであがるほどだった。

水原容疑者の弁護士マイケル・フリードマン氏は、声明で「彼(水原容疑者)はオオタニ、ドジャース、MLB、そして家族に謝罪したいと願っている。法廷内で語った通り、彼はギャンブル依存症の治療を受けることを望んでいる」などと伝えている。罪状認否は5月9日に設定されている。

THE ANSWER編集部

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