2024年で運行を終了する日本最後の「トロリーバス」 6月1日からラストランイベント開始

立山トンネルトロリーバス(写真:立山黒部貫光)

富山県と長野県を結ぶ世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」で運行する、日本最後の「立山トンネルトロリーバス」――

トロリーバスは「バス」と呼ばれてはいるものの、正式名称は「無軌条電車」。法律上も「鉄道」に分類されています。普通のバスのようにタイヤで走行し、運転操作もハンドルを使用しますが、電車線から電力の供給を受けて走ります。

「立山トンネルトロリーバス」は1996年に運行を開始。これまでに1920万人が利用してきました。車両部品の調達が困難になっていることから、2024年11月末をもって引退すると発表されており、2025年4月からは電気バスへ置き換えられる予定です。つまり、今年は「立山トンネルトロリーバス」に乗る最後の機会ということになります。

そこで、6月1日からラストランに向け、3つのテーマに分けて記念イベントが開催されることになりました。

◆第1弾:6月1日(土)~7月26日(金)

「ありがとう!思い出の立山トンネルトロリーバス」

◆第2弾:8月24日(土)~9月16日(月・祝)

「ありがとう!日本最高所の立山トンネルトロリーバス」

◆第3弾:10月14日(月・祝)~11月30日(土)

「ありがとう!日本最後の立山トンネルトロリーバス・ラストラン!」

記念ロゴマーク(写真:立山黒部貫光)

限定デザイン&ヘッドマーク装着車両の運行や事前応募制のメモリアルバックヤードツアーなどを予定するほか、乗客には記念カードをプレゼント。「とろ~りチーズのブラックカレー」や「トロ鉄丼」、トロリーバスをイメージしたソフトクリームなど限定メニューも登場します。

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