5連敗の西武に追い打ちのアクシデント…先発の高橋光成が試合後に体調不良で病院へ  今季初登板は6回4失点で敗戦投手「自分のリズムに乗ることができなかった」

6回2死三塁、周東に投手強襲の適時内野安打を浴びる西武・高橋(撮影・伊東昌一郎)

◆西武1―4ソフトバンク(14日、ベルーナドーム)

エースの高橋光成投手(27)をもってしても西武の連敗ストップはならなかった。今季初の同一カード3タテを食らって5連敗。開幕から3カード連続で勝ち越した勢いはどこかへ吹き飛んでしまった。

春季キャンプ中に右肩の張りが出て調整が遅れていた高橋が今季初登板。150キロ台前半の速球と新球の縦に曲がるスライダーで順調な立ち上がり。3回2死三塁で柳田にそのスライダーを右前適時打とされて先制点を失ったが、緩急を織り交ぜた投球で5回まで1失点。5回2死二塁で山川をこの日最速の153キロの速球で見逃し三振に切るとガッツポーズで雄たけびを上げ、勝利に向かって貪欲な姿を見せていた。

しかし、6回。目を疑うような不運に見舞われた。2死一、二塁、牧原大の飛球を左翼のコルデロがスライディングキャッチを試みて後逸(記録は三塁打)して走者2人がかえった。さらに周東の打球が高橋を強襲する適時内野安打となり、この回3点を失って降板した。

111球、6回9安打4失点の投球に「球自体は悪くなかったのですが、自分のリズムに乗ることができなかったです」と球団広報を通じてコメント。試合終了までベンチにとどまっていたが、その後に体調不良を訴え、治療を受けるために無言で病院に向かった。

松井監督は「真っすぐの精度、高さも良かった。しっかり準備して入ってくれた。勝ちをつけたかったが、次につながるピッチングだった」と評価した。体調不調については「分からない」と応え、次回登板については様子を見るしかないようだ。

初登板前日に高橋は「とにかく自分のことに集中し、自分のパフォーマンスが100パーセント出せるように集中したい」と気を引き締めていたが、不運な形での失点を響き、チームの窮地から救うことができなかった。

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