日光二荒山神社・弥生祭 世界遺産登録25周年記念し三基初の「神橋渡御」

とちぎテレビ

日光に春の訪れを告げる日光二荒山神社の「弥生祭」が始まり、13日は神社に仕える「神人」と呼ばれる人々が、17日の最終日に行われる例祭に向けての準備を行いました。

毎年4月13日から17日までの5日間に渡って繰り広げられる「弥生祭」は、1200年以上の歴史があり、栃木県の無形民俗文化財に指定されています。

初日の13日は、最終日の例祭で渡御を行う本社や滝尾神社、それに本宮神社の三基のみこしを本社拝殿に飾る「神輿飾祭」の準備が午前中から行われました。

拝殿には神人らによって、神の使い「使者」とされる鹿一頭の頭と毛皮、それに大太刀三振りなどが供えられました。

さらに、本殿の裏手にある国の重要文化財の神輿舎に収蔵される三つの神社のみこしには、担ぎ手が握りやすいようにさらしが巻きつけられました。

今年は「日光の社寺」が世界遺産に登録されてから25周年を迎えることから、祭りではこれを記念して3基のみこしが、長い歴史の中で初めて神橋を渡ることになりました。

みこしの渡御祭自体も、新型コロナが落ち着いたことを受けて5年ぶりの実施となります。

今年は従来の渡御のルートの一部を変更し、本社拝殿を出発したあと、長坂を経て本宮神社へ向かう途中に神橋を渡るということです。

弥生祭は17日まで続き、16日と17日には3基のみこしや華やかな花家体が街なかを練り歩きます。

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