【阪神】首位中日に辛勝で連敗ストップ 岡田監督〝苦肉の策〟大幅打線変更がハマる

3回、適時打を放った阪神・梅野

阪神は14日の中日戦(バンテリン)に2―1で辛勝し、引き分けを挟んだ連敗は3でストップ。首位・立浪竜との敵地3連戦は1勝1敗1分けのタイに終わった。

1番・木浪、2番・梅野、3番・近本、4番・佐藤輝、5番、大山、8番・中野――。直近5戦で8得点と、貧打に泣いてきた岡田彰布監督(66)の苦悩がにじみ出るようなスタメンオーダーだった。守備位置だけでなく打順も可能な限り固定し、個々の役割を明確にしてきた虎指揮官だが、ここにきてついに大幅な打順変更に着手。〝苦肉の策〟が見事にハマり、接戦をものにした。

0―1と1点ビハインドの3回一死無走者から中野が左前打で出塁すると、才木の犠打と木浪の四球で二死一、二塁とチャンスを拡大。ここで打席に入った〝2番打者〟梅野隆太郎捕手(32)がしぶとく中前へ白球を運び、同点に追いついた。

試合後の梅野は「(前打者の木浪)聖也がつないでくれたので。しっかり狙い球を絞った。ひとつ勝つことの大変さを肌身に感じました。いい1勝だった」と笑顔。マスクを被っても、7回1失点と力投した先発・才木を巧みにリードした。

7回の決勝点を挙げたのは2番から8番へ打順を下げられた中野。なりふり構わぬ姿勢でもぎ取った貴重な白星は、ここからの反攻につながるはずだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社