大谷翔平が水原一平容疑者の最後の懇願拒否「借金を肩代わりしたことにしてもらえないか」=米報道

水原一平容疑者

ドジャース・大谷翔平投手(29)の元専属通訳で銀行詐欺容疑で訴追された水原一平容疑者(39)の〝厚顔無恥〟な行動が米メディアによって明らかになった。

水原容疑者は、違法賭博の借金を返済するため、大谷の口座から胴元側に1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正に送金した疑いで米司法省から訴追され、12日(日本時間13日)にロサンゼルスの連邦地裁に出廷。保釈金2万5000ドル(約380万円)で保釈が認められた。地裁は保釈条件として大谷や賭博の胴元との接触禁止、パスポートの提出、ギャンブル依存症の治療を受けることなどを設定した。

司法省によると、水原容疑者の不正送金は2021年11月から24年1月にかけて行われ、賭け金の総額は1億8290万ドル(約278億円)、賭け金から勝ち額を引いた損失は4070万ドル(約62億円)に上る。

そんな水原容疑者が絶望に叩き落とされた瞬間が発覚。米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、韓国・ソウルで行われた20日の開幕戦に勝利した試合後、クラブハウスで水原容疑者がチームメートに「自分はギャンブル依存症だ。ブックメーカーへの借金をショウヘイに肩代わりしてもらっていた」などと衝撃の告白を行った。これに英語が堪能でない大谷は、水原容疑者の言葉に耳を傾けたものの、完全に理解することができなかったという。

それでも大谷は疑念を抱き、数時間後の深夜、ついに水原容疑者をホテルの地下にある会議室に引っ張り込み、2人きりの部屋で事情を問いただすと、大谷の銀行口座から莫大な金を盗んだことを白状した。

平身低頭の水原容疑者だったが、自身の保身のため最後の〝悪あがき〟を決行。違法なブックメーカーへの送金について取材を受けたESPNの記者やクラブハウスで話した内容に沿うように、大谷に「翔平が僕の借金を肩代わりしたことにしてもらえないか」と懇願したという。

しかし、これを大谷はきっぱり拒否。ネズ・バレロ代理人を会議室に呼び、ロサンゼルスの弁護士、水原容疑者の妻も会議に参加する事態となったという。間もなく、大谷と違法賭博に関する見出しのニュースが世界中に広まったと顛末を発信している。

水原容疑者のあまりに身勝手な行動がさらに波紋を呼びそうだ。

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