<記者の視点>札幌中1いじめ自殺 市教委は真摯に対応を 報道センター・麻植文佳

 札幌市教委が昨年12月、いじめ被害を訴えていた札幌市立中の1年女子が2021年に自殺したとする重大事態の調査報告書を公表した。報告書は数多くの黒塗り箇所があり、生徒の両親の訴えや秋元克広市長の指示で、今年2月に黒塗りを大幅に減らして再公表した。市教委は「再発防止のため、なるべく情報を開示する観点が抜けていた」と説明している。事態の深刻化や再発を防ぐため、今後はいじめ被害者の訴えに真摯(しんし)に耳を傾ける姿勢が求められる。

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