「過去の恋愛話」はどこまでが許容範囲?男性たちの本音と気をつけたいポイント

片思い中の相手でも恋人でも、過去の恋愛について話す機会はあると思います。

元彼に未練があると思われたくない、またひどい人を好きになってしまい苦労したなど、過去のことはつい悪い面を前に出してしまいがち。

悪気はないとしても、聞かされる男性の気持ちを考えたらあえて言わないほうがいい恋バナもあります。

男性たちに「こんな過去の恋バナをされたら印象が悪くなる」ことについて聞いてみました。

「過去の恋愛」について、相手に話す?

こちらの片思いであってもすでに彼氏になっている人でも、お互い自分たちの前にほかの人と恋愛関係にあった過去は変えられません。

交際ではなくても片思いしていた昔の相手のことなど、あえて聞いてみたい人もいれば耳に入れるのは避けたいと思う人もいるでしょう。

過去にどんな恋愛をしていたか、どんな人を好きになった経験があるかは、いまとは無関係だとしても「今の気持ちと同じような愛情を別の人に向けていた」という事実を突きつけられるため、嫉妬したり落ち込んだりするから嫌だという人もいます。

「過去の恋バナ」をするとき、たとえば現在の彼氏よりイケメンだったり高収入だったりすると、それを隠して「あまりいい人ではなかった」など相手を下げて語ってしまうこともありますよね。

いまの好きな人に「過去の相手より自分は劣っているのだ」と思わせてしまうと、そこから気持ちがこじれていく可能性も避けられません。

相手の恋バナを聞く側になったときも「自分よりいい人ではなかったか」とつい深読みして今の自分と比べるのはいいことではありません。

そもそも過去の恋愛についてどれほど現在の相手に打ち明ければいいのかは「相手が聞きたいと思っているかどうか」に左右されます。

知ってほしいからと一方的に話すより、そんな話題になったときは「昔の話をしても大丈夫?」と確認するのが吉。

相手が話したがっているけれど聞きたくないと思ったときは「今はちょっと聞ける気分じゃないかも」などやんわりと気持ちをそらすのも、自分のためです。

たとえ好きな人であっても、男性にとってショックを覚えるような過去の恋愛は、聞いてしまえば「そういう過去があるのだ」という意識を抱えることになります。

気をつけたほうがいい過去の恋バナには、どんなものがあるのでしょうか?

「一緒に悪さをした仲」って、いいもの?

「元カノですが、前に付き合っていた男性と信号無視やスピード違反を当たり前にやっていたと話すのを聞いて萎えたことがあります。

『あの頃は若かったから』と笑いながら危険運転について話すのは、聞いていていい気分はしなかったですね。そういう過去は封印しておくのがいいのでは……」(29歳/配送)

「片思いしている女性がいたのですが、前の彼氏が会社の同僚だったらしく『ふたりで残業代をごまかして申請したのがいい思い出』とか『元彼は備品をバレずに持ち帰っていた』とか、悪さ自慢をする姿にドン引きしました。

それが賢いと思っている時点でアウトだし、人に話せる神経もちょっと信じられなかったです」(32歳/営業)

元恋人との思い出を「こんなことがあった」と軽く話題にすることはあるかもしれませんが、眉をしかめるような「悪事」まで聞かされると「そんなことができる人なのだ」とネガティブな印象を持ちます。

人に話せばどう思われるか、想像力のない女性は過去の恋バナで損をするのですね。

いわゆる「悪さ自慢」は、どんなことであっても人間性を疑われるので言わないのが吉。

「過去のことだから」で済ませられるのは、自分だけだと心得ましょう。

悪口は「自分もこう言われる」と思う

「いま付き合っている彼女は、元彼について悪いことしか言わないというか、ひどいことをされた経験を話し出すのでストレスを感じるときがあります。

『あなたはしないよね?』と言われているようだし、いつまでも元彼と比較される気がしてイヤですね」(27歳/接客業)

「元カノでとにかく過去の彼氏の悪口ばかり言う女性がいたけど、嫌な記憶は仕方ないとしても、昔のことだから俺にはどうしようもないし、返事に困りましたね。

そのうち『別れたら俺のこともこうやって次の男に話すんだろうな』と思うようになって、元彼の悪口はいっさいスルーしていました」(33歳/製造)

男女関係なく、過去の恋人について悪口ばかり言う人はそれだけで愛情を損なうといえます。

たとえ事実だとしても、人を悪しざまに言う姿は気分のいいものではなく、また「自分もこう言われる」と想像がつくのが問題。

いまの恋人といい意味の比較で元恋人の悪い点を挙げる人がいますが、それも「いまの付き合いに集中していない」と思われたら前向きに関係を続ける気持ちが薄れるものです。

過去の相手の悪い面ばかり話題にするのは、かえって未練を疑われることもあるので、あえて言わないのが自分のためですね。

具体的過ぎるのも問題

「過去の彼氏が骨折で長い間入院していたことがあるらしく、その看病というか『自分がどれだけ尽くしたか』を話す女性がいたけど、生々しくて聞くのがつらかったですね。

その女性のことは気になっていたけど、元彼との親密すぎる付き合いを聞いて気持ちが冷めました」(35歳/総務)

「いまの彼女は、過去の彼氏についていいことも悪いことも話すけど、夜のベッドのことまで話題にしかけたことがあってさすがに止めました。

『あなたより上手って話じゃないよ?』って、そういうことじゃなくてデリケートなことまで打ち明けられるとさすがに引きます……」(30歳/公務員)

相手を傷つける気持ちはないとしても、過去の恋愛の相手といかに深い関わりをしていたかは、想像がつくため楽しい気持ちにはならないのが現実。

とくに性的なことなどデリケートな部分の話は「いっさい聞きたくない」と思う人のほうが多いものです。

自分は知られても平気だとしても、相手が嫌がるときは口にしないのがマナーともいえます。

具体的過ぎる過去の恋バナは、知ったことで相手の気持ちが大きく変わる危険性があることを、忘れてはいけません。

相手に劣等感を与えるような話はしない

たとえば、以前にお付き合いしていた相手がいわゆる「スペックの高い人」だったり、何かのスキルが飛び抜けて高い人だったり、自慢できるような交際ならつい口にしたくなるときもあります。

ですが、「前の彼氏とは年に2回は旅行していたな」と何気なく口にした一言が、いまの相手にとっては大きなプレッシャーとなる可能性はあり、それだけで交際に後ろ向きな気持ちになるかもしれません。

過去の恋バナをするときに一番気をつけたいのは、相手が劣等感を覚えるような話題は現在の関係にいい影響を及ぼさないことです。

自分より上と感じる人間との交際を聞いて、口にはしなくても「どうせ俺なんて」と感じてしまえば、その後愛情がまっすぐ育つのは難しいですよね。

現在との比較ではなくても「これを聞いたら相手はどう思うだろうか」という想像力は、過去の話をするときほど重要です。

料理が苦手な女性が、好きな男性から「元カノは料理上手で毎朝弁当を作ってくれていた」と聞けば自信をなくすのと同じく、男性のほうも自分の手の届かない良さを持っている過去の相手を知れば失望します。

なにが相手の劣等感を刺激するかはわからず、そう考えると昔の恋バナは積極的にしないのが正解ともいえますね。

相手の過去についても、むやみに聞き出すのは避けるのが賢明で、相手の記憶を踏み荒らすような真似は関係の悪化しか招きません。

現在の相手との関係に集中することが健全な状態であって、過去にはこだわり過ぎないことが、居心地のいいつながりを維持していけると心得ましょう。

過去の恋バナは、たとえ昔のことであってもそれを聞いた相手がどう受け取るかはコントロールできません。

お互いの過去は、尊重しようと思えばむやみに触れないのが正解で、話題にするときは「どこまで話すか」を慎重に考える姿勢が必須。

いまの関係を大切にするために、言わないほうがいい過去は引き出しにしまっておく堪えを持ちたいですね。

(mimot.(ミモット)/ 弘田 香)

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