【新日本】毘沙門 台湾でSANADA&上村優也退けV1「ベルトの価値をもっともっと上に持っていく」

IWGPタッグの初防衛に成功した後藤洋央紀(左)とYOSHI―HASHI(新日本プロレス提供)

新日本プロレスの「毘沙門」ことIWGPタッグ王者の後藤洋央紀(44)、YOSHI―HASHI(41)組が、14日の台湾大会(Zepp New Taipei)で初防衛に成功した。

「JUST 5 Guys」SANADA(36、上村優也(29)組とのタイトル戦は、めまぐるしく攻守が入れ替わる激闘となった。王者組が激烈一閃から必殺の消灯を上村に狙うが、SANADAのカットで決めきれない。ならばと、今度はSANADAを捕らえ再び消灯の体勢に入るが、またも阻止され決定機を奪えなかった。

逆にSANADAの閃光魔術弾をくらったYOSHI―HASHIがピンチを迎えると、後藤が助太刀に入り、一進一退の攻防が続く。終盤では上村のカンヌキスープレックスをYOSHI―HASHIがロープに押し込んで阻止し、後藤がラリアートを発射。最後はYOSHI―HASHIが、カルマの体勢から丸め込む「業」で上村から3カウントを奪った。

悔しさをあらわにした上村が王者組の2人に額を突き合わせてきたが、これを突き飛ばした後藤&YOSHI―HASHIはベルトを誇示。「ワールドツアーのしょっぱな、台湾でしっかりと初防衛だ。次はどこだ? どこでも行く気があるぜ。そしてSANADA、次はどうするんだ? 『NEW JAPAN CUP』で俺に負け、今回タッグでも負けた。さあ、次はどうする?」と後藤が豪語すれば、YOSHI―HASHIは「やられた後に猛攻を見せて最後、勝ちまでつなげるのが俺たち毘沙門の戦いのスタイル。そういう意味ではアイツ(上村)はまんまと、俺たちのいつもの作戦にハマったと思う」と胸を張った。

「とにかくこのベルトを持っている以上、勝ちまくってさらにこのベルトの価値をもっともっと上に持っていくから」というYOSHI―HASHIの言葉を受け、2人はがっちりと握手。まだまだタッグ戦線の中心に立ち続ける。

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