春の高山祭開幕 桜と祭屋台の共演が観光客魅了 岐阜県高山市

からくりを披露した3台の祭屋台=14日午前、高山市中心市街地

  絢爛豪華な祭屋台で知られる春の高山祭は14日、高山市で始まり、祭屋台の曳きそろえやからくり奉納などが、国内外から訪れた観光客らを魅了しました。

  高山祭は春の「山王祭」と秋の「八幡祭」の二つの祭りの総称で、京都の祇園祭、埼玉の秩父夜祭とともに「日本三大美祭」の一つに数えられています。

  14日の高山市内は、最高気温27.4度と夏日を記録。桜も咲き誇る中、金箔や漆、精巧な彫刻が施されたきらびやかな11台の祭屋台が各蔵から曳き出され 屋台組の氏子が誇らしげに古い町並みを曳き廻して観光客の視線を集めていました。

  また「赤い中橋」のたもとにあるお旅所前に勢ぞろいした三番叟、龍神台、石橋台がそれぞれのからくり人形を糸で巧みに操る演舞を披露しました。

  なかでも龍神台は、約40年ぶりに能の謡曲「竹生島」の生の謡(うたい)が復活。謡に合わせて龍神が壺から飛び出すと見物客から大きな拍手が送られていました。

※大垣市から訪れた男性
  「初めて見ました、感動的でからくりが凄いなってびっくりしました」

※大阪府から訪れた男性
  「飛騨高山の祭独特のからくりが面白くて、夜祭も楽しみにしています」

  春の高山祭は15日も行われます。

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