下松市長選、現職の国井益雄氏が3選 実績訴え20年ぶりの選挙戦制す

万歳して喜ぶ国井氏(中央)

 任期満了に伴う山口県下松市長選は14日投開票され、無所属現職の国井益雄氏(74)=自民推薦=が、無所属新人で会社役員の井川明美氏(68)を破り、3選を決めた。同市長選は2008年以来4度連続で無投票で、20年ぶりの選挙戦だった。

 国井氏は、安全安心対策や子育て支援、産業振興などに取り組んだ2期8年の実績を強調。「下松の勢いをさらに前へ」と市政継続による地域の発展を訴えた。県議や市議、地元経済界の支援、連合山口の推薦を得て支持を広げた。国井氏は16年、4期務めた前市長の井川成正氏の後継指名を受けて県議を3期目途中で辞職、立候補し初当選。20年に再選した。

 成正氏の長女である井川氏は「市民主役のまちづくりを取り戻したい」と主張。現市政への批判票を狙ったが、及ばなかった。

 当日有権者数は4万5917人。投票率は43・98%で、過去最低を更新した。

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