サッカークラブのオーナーが金持ちすぎる!「世界で最もリッチだったオーナーTOP5」

近年経済的な規模を急速に拡大させているサッカービジネス。その理由の一つが、世界的に有名なビジネスマンがサッカー業界に進出していること。

今回はそんなサッカークラブのオーナーのなかで「最も金持ちだった人物トップ5」を『sportsbrief』からご紹介する。

5位:フィリップ・アンシュッツ

クラブ:ロサンゼルス・ギャラクシー

総資産:108億ドル(およそ1兆6000億円)

現在吉田麻也と山根視来が所属しているロサンゼルス・ギャラクシー。アメリカのMLSを戦っているクラブのオーナーは、フィリップ・アンシュッツ氏がトップとなっているアンシュッツ・エンターテインメント・グループだ。

フィリップ・アンシュッツ氏は父親が経営していた石油会社を引き継ぎ、その資産を生かして鉄道やホテル、エンターテインメントビジネスに進出。瞬く間に世界最大のスポーツイベント会社に成長させた。

MLSの創設にも関わり、これまでロサンゼルス・ギャラクシーだけでなくシカゴ・ファイアーやコロラド・ラピッズなど様々なクラブの株式を保有した。

2000年代初頭に経営的に苦戦したMLSがなんとか崩壊せずに耐えられたのは、アンシュッツが資金面で多くのクラブを支えていたからだという。

4位:スタン・クロエンケ

クラブ:アーセナル

総資産:129億ドル(およそ1兆9500億円)

アーセナルのオーナーであるアメリカ人実業家のスタン・クロエンケ氏。ウォルマートの創業家の娘であるアン・ウォルトンと結婚したことを皮切りに、その関係を活かして不動産開発で大きな成功を収めた。

1995年にセントルイス・ラムズの株式を買収して副会長となり、1999年にはクロエンケ・スポーツ&エンターテインメントという会社を設立してスポーツビジネスに本格進出。NFLやNBAなどを中心に投資し、2003年にはフィリップ・アンシュッツからコロラド・ラピッズを買収してサッカーにも手を伸ばした。

そして2007年にはアーセナルの株式を取得し、2011年には過半数の買収を完了。現在ではクロエンケ・スポーツ&エンターテインメントが90%以上を保有しているほか、エミレーツ・スタジアムの管理権も持っている。

近年はeスポーツへの投資を積極的に行っており、ロサンゼルス・グラディエーターズ(オーバーウォッチ)やロサンゼルス・ゲリラズ(コール・オブ・デューティ)というチームを設立した。

3位:アンドレア・アニェッリ

クラブ:ユヴェントス

総資産:191億ドル(およそ2兆9000億円)

ユヴェントスを保有しているアニェッリ家。イタリアを代表する自動車メーカー「FIAT」のCEOを務めたウンベルト・アニェッリの息子で、自身も自動車やバイクの会社でキャリアを重ねた。

アニェッリ家は1920年代からユヴェントスのオーナーを務めていたが、1960年代にその歴史は途切れた。しかし2010年にアンドレアが会長に選出され、48年ぶりにその伝統が復活した。

アンドレアはクラブの近代化を進め、ユヴェントス・スタジアムのオープンやミュージアム、練習場、U-23の創設、エンブレムの変更、女子チームの設立など様々な事業を行った。

ただ、ユヴェントスの違法な会計に関わったとして2023年にサッカー界での職務停止処分を受けており、現在は会長を退いている。

2位:ディートリッヒ・マテシッツ

クラブ:レッドブル・ザルツブルクなど

総資産:207億ドル(およそ3兆1300億円)

ディートリッヒ・マテシッツはタイで出会ったエナジードリンク「クラティンデーン」をヨーロッパ向けに展開し、1987年に「レッドブル」ブランドを設立した人物。

数多くのエクストリームスポーツやモータースポーツに投資を行ったほか、2005年にはオーストリア・ザルツブルクを買収して「レッドブル・ザルツブルク」を設立し、サッカー界にも進出した。

他にもニューヨーク・レッドブルズ、レッドブル・ブラジル、レッドブル・ブラガンチーノ、RBライプツィヒなど様々なクラブが作られ、世界的なフットボールブランドに成長させている。

残念ながら膵臓がんのため2022年10月に自宅で死去。享年78歳であった。

1位:シャイフ・マンスール

クラブ:マンチェスター・シティ

総資産:300億ドル(およそ4兆5000億円)

元神戸の超スターに吉田麻也の元同僚も!今「UAEでプレーしている驚くべきスター6名」

マンスール・ビン・ザイード・アル・ナヒヤーン、通称「シャイフ・マンスール」はUAEの王族であり、マンチェスター・シティのオーナーである。そしてシティ・フットボール・グループのトップとして、メルボルン・シティやニューヨーク・シティ、横浜F・マリノスなど世界各国にブランドを広げている。

UAEの大統領であったシャイフ・ザイードを父に持ち、政治家として活躍する一方でファースト・ガルフ銀行の会長も務めるなど実業家としても成功し、ムバダラ投資会社の会長として多額の資金を動かしている。

またアル・ジャジーラの会長としてサッカー、バレーボール、ハンドボール、バスケットボールなどのクラブを国内で運営しており、スポーツビジネスにも積極的に関与している。

2008年にタクシン・シナワット氏からアブダビ・ユナイテッドという会社を通してマンチェスター・シティを買収し、その後チームを世界最高クラスの規模に拡大させた。

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