コパ・デル・レイ王者のアスレティック、10人相手に土壇場被弾で上位追走ならず…【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

アスレティック・ビルバオは14日、ラ・リーガ第31節でビジャレアルと対戦し1-1の引き分けに終わった。

6日に行われたコパ・デル・レイ決勝のマジョルカ戦をPK戦の末に制し、40年ぶりの優勝を飾った6位アスレティック(勝ち点56)が、11位に沈むビジャレアル(勝ち点38)をホームに迎えた一戦。

キックオフ前にビジャレアル選手らによるガード・オブ・オナーで祝福されたアスレティックは、9分にピンチ。ボックス右でボールキープしたトラオレの右足をプラドスが踏んでしまうと、オンフィールドレビューの末にPKを献上。しかし、ジェラール・モレノのPKは左ポストに弾かれた。

前半半ば以降はアスレティックが押し込む時間が続いたが、なかなか決定機まで至らない状況が続く。41分には、イニャキ・ウィリアムズのパスで右サイド深くまで抜け出したデ・マルコスの折り返しからチャンスが訪れたが、グルセタがまさかの空振り。

ゴールレスで迎えた後半、アスレティックは開始30秒で数的優位を得る。自陣中盤でボールをクリアしたプラドスの右足をアフターで踏みつけたサンティがこの試合2枚目のイエローカードを受け、退場処分となった。

後半もボールを握って相手を自陣深くに押し込んでいくアスレティックは66分、バイタルエリア右手前からエレーラがクロスを供給すると、グルセタが頭で落としたボールをゴール前に走り込んだサンセトが右足アウトサイドでゴールに流し込んだ。

その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、膠着状態が続く。このまま試合終了かと思われたが、アスレティックは試合終了間際に失点を許す。

91分、ボックス右から侵入したアコマックのクロスのこぼれ球をバエナがシュート。これはユーリがスライディングブロックで阻んだが、ディフレクトしたボールがユーリの左腕に当たると、オンフィールドレビューの末にビジャレアルにPKが与えられた。

このプレッシャーのかかるPKをキッカーのパレホが見事にゴール左上に突き刺し、試合は1-1でタイムアップ。土壇場被弾で痛恨のドローに終わったアスレティックは、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争う4位アトレティコ・マドリーとの勝ち点差が4ポイントに広がった。

© 株式会社シーソーゲーム