水原容疑者、罪を逃れるため大谷に“口裏合わせ”懇願 大谷は拒否、水原容疑者の妻も同席し会議に 米報道

水原一平容疑者【写真:ロイター】

水原氏が解雇前、大谷に懇願した内容は

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者は、銀行詐欺罪で訴追された。12日(日本時間13日)に米ロサンゼルスの連邦地裁に出廷。保釈金2万5000ドル(約380万円)で保釈が認められた。違法賭博への関与が報じられているが、発覚までの舞台裏を米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・タイムズ」が報道。韓国で大谷に“口裏合わせ”を懇願したが、拒否されたと伝えている。

水原容疑者は3月20日、韓国・ソウルでの開幕戦終了後のチームミーティングで、自身がギャンブル依存症であり、多額の借金を大谷が肩代わりしてくれたと語ったとされている。大谷はホテルに戻って水原容疑者と話し、巨額の借金があること、自身の口座に不正にアクセスして送金していたことを初めて知ったと3月25日(同26日)の声明で明かしている。

「ニューヨーク・タイムズ」はこの時のことについて、水原容疑者が罪を逃れるために、大谷に借金を肩代わりしたことにするよう“口裏合わせ”をしてほしいと懇願したと伝えている。

記事では大谷がこれを拒否したとし、代理人のネズ・バレロ氏を会議室に呼んだとしている。「バレロは、ロサンゼルスの弁護士、ニューヨークのクライシス・コミュニケーションの責任者のマシュー・ヒルチック氏、そしてオオタニの側近が信頼できる新しい通訳など、他の数人に電話をかけ、危機管理にあたった」と伝え、会議には水原容疑者の妻も同席したとされている。

この後、水原容疑者はドジャースから解雇された。大谷の口座からから1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金したとして銀行詐欺容疑で訴追されている。司法当局が公開している訴状によると、2021年9月から賭博を始め、2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出したとされている。

THE ANSWER編集部

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