大谷翔平の銀行口座に不正アクセスし、1600万ドル(約24億5000万円)以上を搾取したとして銀行詐欺容疑で訴追された元通訳の水原一平容疑者が現地4月12日、ロサンゼルスの連邦地裁に出廷。2万5000ドル(約383万円)の保釈金を支払って保釈が認められた。
保釈に際して水原容疑者は、大谷との接触禁止、あらゆる賭博の禁止、ギャンブル依存症の更生プログラムへの参加、パスポートの返納、さらに許可なくカリフォルニア州の特定地区の外に出ることを禁じられた。
また、代理人のマイケル・フリードマン氏が声明を発表。「ミズハラ氏は今後も法的な手続きへの協力を惜しまず、一日も早く本件が解決することを望んでいる」とし、「彼はオオタニ氏、ドジャース、MLB、彼の家族に謝罪したいと望んでいる。ギャンブル依存の治療も受ける」とコメントした。
そんななか、米紙『USA Today』の敏腕記者、ボブ・ナイチンゲール氏が“水原スキャンダル”に言及。大谷については、「連邦政府の調査終了後、MLBはオオタニから話を聞いたうえで潔白を認める見込みだ。オオタニの“罪”は、友人の趣味が悪かったことと、金銭感覚が甘かったことだけのようだ」と記載。さらに水原容疑者は「スポーツ界から“永久追放”される可能性がある」と綴った。
検察によると、水原容疑者は2021年11月から24年1月にかけて、大谷の銀行口座から無断で違法なブックメーカーに複数回にわたって送金していた。有罪となれば最高で禁錮30年が科される可能性があるという。今回の法廷で罪状認否は行なわれず、次回の5月9日に実施される予定だ。
構成●THE DIGEST編集部