女子プロレス「スターダム」の〝闇の黒虎〟スターライト・キッドが、台湾のファンを魅了した。
新日本プロレス14日の台湾大会では「スターダム提供試合」としてHANAKO(23)とシングルマッチで対戦。31センチ高い181センチのHANAKOから挑発を受けると、キッドは足を踏みつけて応戦。さらに場外に誘い出し、リングを踏み台にしたスイングDDTを決めた。
これでペースをつかむと、非情な右脚攻めからマフラーホールドへ。だが、必殺の黒虎脚殺(変型ストレッチマフラー)には移行できず、その後はHANAKOのアルゼンチンバックブリーカー、ブレーンバスター、岩石落としの波状攻撃をくらう。
それでも経験値で上回る黒虎は変型ダイビングボディープレス、ムーンサルトなど華やかな技で会場を盛り上げる。最後はラリアートをかわし、中西百重から伝授されたモモ☆ラッチ(変型前方回転エビ固め)で勝利。先日の米国遠征で獲得したスパーク女子世界ベルトを誇示し、優雅に会場を後にした。
「31センチ差があっても、このシングルを制したのはスターライト・キッド。こんだけ差があっても、女子プロレスならではの無差別では勝てちゃうってことを台湾のお客さんにも、これを見ているお客さんにもきっちり証明することができたんじゃないかな」と振り返った。
さらに2月17日幕張大会以来、2度目の参戦となった新日本へ「もっともっとオファーをお待ちしておりますよ。スターダム代表として、このSLK(キッド)がどんどん新日本プロレスに乗り込んでやりたいって、私は思ってるよ。シェイシェイ(ありがとう)」と呼びかけ、継続参戦に意欲を見せた。