曙さんと〝SMOP〟相棒だった浜亮太 酒席後の仰天エピソード披露「後ろから大きい声がするから…」

曙さんの葬儀に参列した浜亮太

大相撲の元横綱でプロレス・格闘技でも活躍した曙太郎さん(享年54)の葬儀が14日、都内の斎場で営まれ、参列した元タッグパートナーの浜亮太(44)が豪快すぎるエピソードを語った。

浜は1995年7月場所で初土俵を踏むも08年に引退し、全日本プロレスに入門。同年11月のデビュー戦では曙さんと対戦した。さらに09年9月には2人のタッグ「SMOP(スモップ)」でアジアタッグ王座を奪取し、同年度の「プロレス大賞」最優秀タッグ賞を受賞した。

尊敬するパートナーに別れを告げ、浜は「去年ぐらいから、ちょっと調子が思わしくないみたいな話は聞いていたので、覚悟はしていましたけど…」と声を落としつつ「寝ているみたいでした。安らかに眠っていました」と故人をしのんだ。

思い出は語り尽くせない。「横綱まで上がった人なのに、僕らにまで目線を下げて接してくれましたよね。僕は最高位は幕下ですから。その人間が対戦させていただくなんて、普通はできることではないので」と振り返りつつ感謝を口にする。

一方で「そういう意味で恩人ですけど、飲み会では気を使われるのは嫌な人でしたから。飲み会では友達でした」。リング外のエピソードとして印象に残っている出来事がある。「ある時、飲んだ帰りに一方通行の道路標識を引っこ抜いたんです」と仰天秘話を明かす。「あれはビックリしました…。どうやって抜いたか見てなかったけど、歩いていたら後ろから『浜! 浜!』って大きい声がするから振り向いたら、横綱が標識を持って仁王立ちしていたんです。僕ら『何やってるんですか!』って言って(標識を)はめたんですけどね」。最後は「ビックリしたけど、面白かったな…」とつぶやき、静かに天を仰いだ。

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