村椿氏、無投票で3選 富山県の魚津市長選

無投票で3選を果たし、県内の首長らと万歳する村椿氏(中央右)=魚津市港町の選挙事務所

 任期満了に伴う魚津市長選と市議選は14日に告示され、市長選は現職の村椿晃氏(66)=無所属、2期、中央通り=のほかに立候補の届け出はなく、無投票で3選が決まった。無投票は2012年以来。市議選は定数17に対して18人が届け出て、3期連続で選挙戦に突入した。投開票は21日。

 村椿氏は昨年12月の市議会で出馬を表明し、自民、公明両党と連合富山の推薦を受けた。「子どもたちに誇れる、将来にわたって輝く『ふるさと魚津』の実現」を掲げて支持を広げた。

 初出馬した2016年の市長選は保守系同士の激戦を制し、20年は無所属新人の挑戦を退けて再選した。2期8年で、子育て環境と教育の充実、公共施設の再編整備などに取り組んだ。22年度に財政健全化を2年前倒して達成。新市庁舎整備構想を本格化させた。

 当選証書付与式は22日に市役所で行われる。任期は5月10日から4年間。

 市議選は現職12人、新人6人が出馬。党派別では自民8人、公明1人、立憲民主1人、共産1人、無所属7人。期日前投票は市役所で15~20日の午前8時半~午後8時に行われる。19、20日午前9時~午後8時はMEGAドン・キホーテUNY魚津店も会場となる。

◆略歴◆ むらつばき・あきら 1957年生まれ。80年に県庁に入り、県立中央病院事務局長、生活環境文化部長などを歴任した。新川広域圏事務組合理事長、県東部消防組合管理者。東北大法学部卒。

◆公約◆ 魚津のオンリーワンを守り、未来に伝える▽人口減少対策▽災害に強いまちづくり▽街の新たな魅力とにぎわい拠点の創造▽観光振興とさらなる魅力づくり▽コミュニティーの支援

出陣式で決意表明する村椿氏=魚津市中央通り

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