【皐月賞】北村宏「最後は苦しい感じの伸びで…」レース後ジョッキーコメント

4月14日、中山競馬場で行われた春のクラシック・皐月賞(G1・芝2000m)は、ジャスティンミラノが無傷の3連勝で無敗の皐月賞馬に輝いた。牝馬として76年ぶり勝利を狙ったレガレイラは伸びきれずに6着に敗れた。

皐月賞、レース後ジョッキーコメント
1着 ジャスティンミラノ
戸崎圭太騎手
「馬の状態も良いということを聞いてましたし、この馬に関して藤岡康太ジョッキーが2週前、1週前と攻め馬をつけてくれまして、僕もちょうど阪神競馬場の方に行ってまして、事細かく状態の方を教えてもらいました。この差っていうのも、康太があと押ししてくれたんじゃないかなと感じております。もうレース前から康太の思いも感じて乗せていただきましたし、勝ったことで康太も喜んでくれてるんじゃないかなと思っております。今日の馬場状態もある程度前の位置につけた方がいいんじゃないかなと、スタートだけは気を付けて行きました。良いスタートを切ってくれましたので、ある程度ポジションは取りに行ったというか、自然と馬があの位置にポジションを取ることができました。流れているなと感じていましたが、ジャスティンミラノも自分のリズムで走れていました。3、4コーナーで少し反応が鈍くなり、ワンターンの競馬をしていたので少し戸惑ったのかなという気持ちでしたけども、4コーナーはまたしっかりハミを取って反応を出してくれたので、差し切ることができました。本当に強い馬と巡り合えて心から感謝しています。今日もパワーアップをしていましたし、ほんと賢い馬だなと感じています。乗りやすさもありますので、その辺もまた距離が伸びてもいいのかなと感じています。次は日本ダービーとなりますけども、僕自身2着2回と惜しい競馬が続いてます。この馬と共に日本ダービー勝って良い景色を見たいなと思っております。今後とも応援よろしくお願いいたします」

2着 コスモキュランダ
J.モレイラ騎手
「長く良い脚を使うイメージがありました。良いスタートが切れてリズム良く行けました。最後まで一生懸命走ってくれましたが、1頭強い馬がいました」

3着 ジャンタルマンタル
川田将雅騎手
「全力でトライして素晴らしいと言えるレースをしてくれました。最後の1ハロンは完全に止まりましたが、気持ちで最後まで走り抜いてくれました。最優秀2歳牡馬を取ったこの馬として、素晴らしい走りをしてくれたと思います」

4着 アーバンシック
横山武史騎手
「馬場を考えると2列くらい前が欲しかったです。成長途上でスタートが出れず、思ったポジションが取れませんでした。それでも道中の我慢は利いて、進路を見つけてからはしっかり脚を使ってくれました」

坂井「現状の力は出し切ってくれた」

皐月賞・シンエンペラーと坂井瑠星騎手

5着 シンエンペラー
坂井瑠星騎手
「勝ち馬をマークして道中は良い感じで運べました。この馬としてはちょっと時計が速かったのですが、現状の力は出し切ってくれたと思います」

6着 レガレイラ
北村宏司騎手
「一歩目が速くないので、前に入られる形になり後方からとなりました。3コーナーから押し上げて行って、4コーナーではもたれる面がありながらも伸びてはくれましたが、最後は苦しい感じの伸びで捕えるところまではいけませんでした」

7着 エコロヴァルツ
武豊騎手
「やりたいレースは出来ました。折り合いさえつけば脚は使ってくれると思います」

17着 メイショウタバル
浜中俊騎手
「返し馬では落ち着いていましたが、ゲート入りに手間取ったところでテンションが上がってしまいました。リズム良く運びたかったのですが、かかってしまいました」

レース結果、詳細は下記のとおり。

4月14日、中山11Rで行われた第84回皐月賞(3歳オープン・牡牝・G1・芝2000m・1着賞金=2億円)は、戸崎圭太騎乗の2番人気、ジャスティンミラノ(牡3・栗東・友道康夫)が無傷の3連勝でクラシック初戦を制した。勝ちタイムは1分57秒1のレコードタイム(良)。

2着に7番人気のコスモキュランダ(牡3・美浦・加藤士津八)、3着に3番人気のジャンタルマンタル(牡3・栗東・高野友和)が入った。

調教パートナーは他界した藤岡康太騎手

皐月賞 レース写真

無傷の3連勝でジャスティンミラノが制し、史上21頭目となる無敗の皐月賞馬が誕生した。ゴール前では激しい追い比べの大混戦となった。横並びの真ん中から力強くクビ差抜け出してのゴール。同馬の調教パートナーは先日10日に他界した藤岡康太騎手が務めており、背中を押されるようにゴール前で抜け出した。

殊勲の戸崎圭太騎手は「藤岡康太ジョッキーが1週前、2週前と攻め馬をつけてくれまして、こと細かく状態を教えてもらえました。康太があと押ししてくれたんじゃないかなと思っています」と、亡くなった藤岡康太騎手への感謝を伝えた。

皐月賞を勝ったジャスティンミラノは、父キズナ、母マーゴットディド、母の父Exceed And Excelという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は三木正浩氏。通算成績は3戦3勝。重賞は2024年共同通信杯(G3)に次いで2勝目。鞍上の戸崎圭太騎手、管理する友道康夫調教師は共に同レース2勝目。

【全着順】
1着 ジャスティンミラノ 戸崎圭太
2着 コスモキュランダ J.モレイラ
3着 ジャンタルマンタル 川田将雅
4着 アーバンシック 横山武史
5着 シンエンペラー 坂井瑠星
6着 レガレイラ 北村宏司
7着 エコロヴァルツ 武豊
8着 ルカランフィースト 松山弘平
9着 サンライズジパング 菅原明良
10着 ミスタージーティー 藤岡佑介
11着 ホウオウプロサンゲ 菱田裕二
12着 サンライズアース M.デムーロ
13着 ビザンチンドリーム B.ムルザバエフ
14着 シリウスコルト 三浦皇成
15着 アレグロブリランテ 横山和生
16着 ウォーターリヒト 幸英明
17着 メイショウタバル 浜中俊
競走除外 ダノンデサイル 横山典弘

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