J3カターレ富山勝利、3戦負けなし 鳥取に2-0

富山-鳥取 試合に勝ち、笑顔を見せる選手たち=県総合運動公園陸上競技場

 明治安田J3第10節は14日、各地で試合を行い、カターレ富山は県総合運動公園陸上競技場で鳥取に2-0で勝利し、3戦負けなしとした。通算3勝5分け2敗で勝ち点14とし、順位は二つ上がって9位。

 立ち上がりから押し込んだ富山は前半11分、CKから相手GKがはじいたボールをMF吉平が押し込んで先制した。後半24分、DF安光がクロスを頭で合わせて追加点を奪った。

 小田切道治監督は「今季初めてセットプレーから得点できたことと、複数ゴールで勝利できたことは今後のプラスになる。このような試合を次もできるようにやっていきたい」と話した。

 次戦は24日、ルヴァン・カップ2回戦で、県総合運動公園陸上競技場でJ2清水を迎え撃つ。リーグの次節は28日、長野県のサンプロアルウィンで松本と対戦する。

堅守発揮 反撃許さず

 富山は堅守を発揮し、相手の反撃を許さなかった。直近7戦負けなしと好調の鳥取に完封勝ち。主将のMF吉平は「苦しい時間帯が多かったが、ホームで勝てて良かった」と喜んだ。

 粘り強い守備から流れを引き寄せた。1-0でリードして迎えた後半。相手は、中盤の両サイドを入れ替えて攻撃のギアを上げた。猛攻にさらされたが、DFの脇本、下堂ら後ろ4枚がしっかりとゴール前を固めた。体を投げ出して再三のピンチをしのぐと、次第に勢いを取り戻し、後半24分に追加点を挙げて逃げ切った。

 ここまで先制した4試合のうち、3試合で追い付かれて白星を逃していた。特に、後半立ち上がりの失点は昨季から続く課題。小田切監督は「昨年より選手の集中力が高まっている。一人一人が危機感を持ってプレーしている結果」とたたえた。

 攻守がかみ合い、北九州戦から3試合無敗と少しずつ巻き返してきた富山。安光は「今日勝ち切れたことで、北九州戦からなんとなく得ていた自信を実感としてつかめた。次に向けていい弾みができた」と晴れやかな表情を見せた。(呉人野々子)

富山 2 - 0 鳥取
1 (前半) 0 
1 (後半) 0

▽得点
【富】11分 吉平
   69分 安光
▽交代
【富】12分 大山→大迫
   61分 松本→碓井
   61分 伊藤→松岡
   82分 河井→坪川
   82分 末木→布施谷
【鳥】46分 富樫→常安
   46分 小澤→松木
   76分 東出→西田
   76分 田中→髙尾
   85分 世瀬→曽我
▽警告
【富】89分 布施谷
【鳥】70分 世瀬
▽シュート
【富】5【鳥】11
▽観衆 2684人

【富山】
GK 1 田川 知樹
DF 20 大山 武蔵
DF 2 脇本 晃成
DF 14 下堂 竜聖
DF 25 安光 将作
MF 24 河井 陽介
MF 16 末木 裕也
MF 18 伊藤 拓巳
MF 33 髙橋 馨希
MF 27 吉平 翼
FW 11 松本 孝平

控えメンバー
GK 31 齋藤 和希
DF 30 大迫 暁
DF 4 神山 京右
MF 17 坪川 潤之
MF 28 布施谷 翔
MF 8 松岡 大智
FW 9 碓井 聖生

【鳥取】
GK 39 櫻庭 立樹
DF 8 田中 恵太
DF 41 大城 蛍
DF 6 温井 駿斗
DF 16 丸山 壮大
MF 15 東出 壮太
MF 14 普光院 誠
MF 10 世瀬 啓人
MF 17 小澤 秀充
FW 9 富樫 佑太
FW 18 田中 翔太

控えメンバー
GK 21 井岡 海都
DF 3 坂本 敬
MF 20 常安 澪
MF 27 西田 結平
MF 34 曽我 大地
MF 7 松木 駿之介
FW 13 髙尾 流星

吉平(右)の先制ゴールに抱き合って喜ぶ富山の選手たち
富山-鳥取 後半、相手のシュートを止める富山のGK田川
富山-鳥取 前半、ボールを追う富山の吉平(中央)
富山-鳥取 前半、相手選手に阻まれながらボールに足を伸ばす富山の大迫
富山-鳥取 前半、ボールを追いかける富山の松本
富山-鳥取 前半、ドリブルで駆け上がる富山の高橋(左から2人目)
富山-鳥取 ゴール前で必死に守る富山の選手たち(上田友香撮影)

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