N党から出馬の福永弁護士「いかがわしい人が活躍できる社会を」立花孝志を「育てよう」

政治団体・NHKから国民を守る党から衆院東京15区補選(江東区、16日告示、28日投開票)への出馬を表明していた弁護士の福永活也弁護士(43)が14日、都内で会見し、立候補への思いを語った。

福永氏は同党の立花孝志党首(56)から12日に出馬を打診され、13日に立花氏のYouTubeチャンネルで立候補を表明したばかりだった。

福永氏は「今の日本の閉塞(へいそく)感」に言及。「目立つ人がいると叩かれたりとか、社会から追い出されてしまうというような風潮が続いてきてるので、いかがわしい人が活躍できる社会があってもいいんじゃないかと。いかがわしさをもう少し許容して育てていくことで、社会を変えていく人が出てくるじゃないか」とコメント。その上で「立花さんを支援してきました」と明かした。

「明確な違法性もないのに『怪しい』ということで叩いてしまうのは、基本的人権の考え方にも反する」と明言。さまざまな問題もあったとされるアップル創業者スティーブ・ジョブズさんを引き合いに出した上で「文化としてもう少し様子を見て立花さんを育てようと。立花さんみたいな人が100人、200人いれば、その中の1人ぐらい、すごく日本を一歩前に進める人が出てくるかもしれないじゃないですか」と力説した。

立候補については12日に立花氏からLINEで「選挙に出ませんか?」と依頼されたと告白。「それでパッと『出る』となると、ぼくもまさに“いかがわしい”。おしかりを受けることは重々承知なんですが、そういう奇抜なやり方自体がおもしろかったし、『立花さんがやることであれば全力で応援させていただきます』ということで、すぐに『よろしくお願いします』と返事をさせていただきました」と出馬の経緯を明かした。

政治家として、自身の弁護士としての活動の中で取り扱ってきた「ひとり親の支援」、中でも「養育費の不払い問題」の解消のために働きたいという思いも吐露。また、堀江貴文氏、YouTuber・ゆたぼん、作家・インフルエンサーのはあちゅう氏らの誹謗(ひぼう)中傷訴訟を手がけたこともあるため、開示請求などの問題にも取り組みたいという意向も示した。

ただ、出馬依頼のある前から予定していたエベレスト登山のため17日に離日する。16日には江東区内で第一声のあいさつをする予定だが、選挙期間中はほぼ不在となる。「まずは知っていただいて、議論を投げかける」と狙いを語った。「当選する可能性があるかないかで言えば、ないと。ただ、目指さない活動をするのと目指した上で落ちるのでは意味が違う」と持論を展開した。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・澤田 英延)

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