不登校理由 「学校合わない」が最多 支援団体がアンケート調査 藤沢市

藤沢市内を拠点にする不登校児童生徒の支援団体から成る「藤沢こどもの多様な学び応援団」(米澤美法代表)はこのほど、保護者と当事者に不登校理由や必要とする支援などについて尋ねるアンケート調査を行った。理由の最多は「学校が合わない」で、教員や児童生徒との対人関係も上位を占めた。経済的問題や相談場所の不足も課題として浮き彫りになっており、同応援団ではアンケート結果を今後の支援のあり方を考える際に役立てていきたい考えだ。

アンケートは市内小中学校に通う児童生徒とその保護者を対象に昨年11月2日から今年1月31日まで実施。保護者67人、児童生徒21人の計88人が回答した。

不登校理由を尋ねる保護者への質問(複数回答可)では、「学校のシステムが合わない」が31件で最多。「友達など対人関係」が26件、「先生との関係」が25件と続いた。「いじめ」は7件だった。

一方、当事者への質問でも「学校という場所が自分には合わない」が15件で最多。「勉強が分からない、つまらない」が7件、「体の調子が悪くなった」と「いじめや嫌がらせがあった」が6件と続いた。

保護者として困っていることを問う質問では「金銭的な負担が増えた」の38件が最多。経済的支出では「旅行や多様な学びのための外出費用」(32件)「フリースクール」(22件)「不登校をきっかけで仕事を辞めたので収入が減った」(12件)など。「悩みを聞いてもらえる期間や場所が見つからない・分からない」と答えたのは18件だった。また、希望する支援については「学校外の民間の施設」「経済的支援」「気軽に利用できる公共施設」がいずれも41件で最多だった。

アンケート結果について、米澤代表は「多様な学びを支える環境整備が欠かせない。学校だけでなく地域の不登校支援団体とつながって早急に対応することが喫緊の課題だと感じる」と話した。結果は同応援団ホームページから閲覧できる。

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