尹大統領、総選挙の惨敗で「レームダック」「弾劾」の可能性も=韓国メディアが海外報道を引用

韓国与党“国民の力”が今回の国会議員総選挙で惨敗したことにより、主要海外メディアは「ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が、残りの任期3年間 “レームダック”に陥るおそれがある」と展望した。

米ニューヨークタイムズ(NYT)やフランスAFP通信などは10日、韓国の地上波(KBS・MBC・SBS)の出口調査を引用し「尹大統領が残りの任期 “レームダック”に陥るだろう」と予告し、一部は「弾劾の可能性もある」と報道した。

NYTは9日(現地時間)「尹大統領が就任後2年間の外交で米国や日本とより深い関係を形成したが、今回の総選挙で野党の議会掌握により、彼の政策は膠着(こうちゃく)状態に陥ることになった」とし「尹大統領は残りの任期でレームダックの危険に直面した」と報道した。

米ブルームバーグ通信も「出口調査の結果、政府与党は議席数の喪失が予想される」とし「尹大統領の保守同盟が総選挙で大きな支障をきたすことになり、残りの3年間はその立場が非常に弱くなるだろう」と報道した。

ロイター通信は、韓国外国語大学教授の話を引用し「尹大統領はレームダック状態に陥る可能性がある」とし「尹大統領としては、依然として法的権限のある外交政策に集中したい誘惑にかられるだろう」と診断した。

日本経済新聞は、今回の総選挙の結果について「尹政権に逆風が吹くだろう」と予想した。産経新聞も「尹大統領は5年任期の折り返し地点を前に、すでにレームダックに陥る公算が高くなっている」と報道した。

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