暴力追放の実現へ 700人がパレード 長崎で市民集会

暴力追放や平和なまちづくりを訴えながらパレードする参加者=長崎市浜町

 暴力追放「いのちを守る」長崎市民集会が13日、同市魚の町の市民会館であり、参加した地域住民や防犯団体メンバーら約700人が、暴力のない平和な社会の実現を決意した。街頭パレードも実施した。
 2007年4月の伊藤一長市長射殺事件を機に発足した「暴力追放『いのちを守る』長崎市民会議」が08年から開き、16回目。
 市民会議会長の鈴木史朗市長は「暴力によって引き起こされた悲惨な事件を風化させず、オール長崎で安全安心なまちを構築したい」とあいさつ。全参加者で「市民が安全で安心して暮らせる誰ひとり取り残さない地域社会の実現に向け努力する」との宣言を確認した。不当要求や悪質なクレームへの対策について、弁護士の講演もあった。
 パレードでは、先導する同市立長崎商業高放送部の貞島てらさん(2年)がスピーカーで「子どもたちの未来のため、平和で住みよいまちにしましょう」などと呼びかけ、参加者は市役所から浜市アーケードまで約30分間歩いた。青色回転灯防犯パトロール隊(青パト隊)も、市内3コースを車両で巡回した。

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