V長崎 徳島に6発快勝! リーグ戦最多得点、2位をキープ サッカーJ2

【V長崎-徳島】前半4分、先制点を決めるV長崎のエジガルジュニオ(右)と、後半20分、チーム5点目を決めるフアンマ(左)=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 明治安田J2第10節第1日(13日・トランスコスモススタジアム長崎ほか=6試合)V・ファーレン長崎は最下位徳島に6-1で大勝して、今季2度目の3連勝を飾った。6得点は2013年のJ2リーグ参入以降最多。通算6勝3分け1敗で勝ち点21に伸ばして2位をキープした。徳島は6戦勝ちなし。
 V長崎は前半4分、加藤のシュートのこぼれ球をエジガルジュニオが押し込んで先制した。12分、左CKを再びエジガルジュニオが頭で合わせて2-0で折り返した。
 後半2分、エジガルジュニオが米田の左クロスに頭から飛び込んでハットトリックを達成。10分には秋野の浮き球の縦パスから、笠柳がボレーシュートを決めて4-0とした。20、42分にフアンマが2点を追加して6-0。45分に失点した。
 首位清水はいわきを3-2で退けて勝ち点22とした。水戸は栃木と2-2で引き分けて9戦勝ちなし。仙台は山形との東北ダービーを2-0で制した。
 第10節最終日は14日、各地で4試合を実施。第11節は20、21日、各地で計10試合が行われ、V長崎は21日午後2時からトランスコスモススタジアム長崎で横浜FCと対戦する。

◎エジガルとフアンマ ストライカーそろい踏み

 V・ファーレン長崎が誇るストライカー2人が、鮮やかに、豪快に競演した。エジガルジュニオがハットトリックを達成すると、代わって入ったフアンマも2得点。リーグ戦初のそろい踏みに、下平監督も「2人ともしっかり仕事をしてくれた」と手放しでたたえた。
 まずはエジガルジュニオが“魅せた”。開始4分に先制点を決めて徳島の出ばなをくじく。その後も頭で2発をたたき込んだ。Jリーグで2度目のハットトリック。得点ランキングもトップタイに躍り出た。「試合に出続けることでコンディションが保てている。素直にうれしい」と笑った。
 フアンマも負けていない。後半16分にピッチに入ると、すぐに結果を出した。20分、中央でパスを受けると素早いターンと繊細なタッチで相手をしなやかにかわして2試合ぶりのゴール。「ペナルティーエリアで常に冷静さを保っている。それが得点に結び付いた」と納得の表情を見せた。42分にもDFの裏へ抜け出してGKとの1対1を冷静に決めた。
 8戦負けなしで勝ち点を21に伸ばし、首位清水を勝ち点1差で追走。取るべき選手が取って、チームは勢いに乗る。それでも、3得点のブラジル人FWは「この勝利に満足せず、地に足をつけて前に進みたい」。2得点のスペイン人FWも「与えられた出場時間の中で結果を出してチームに貢献する。昇格に向かって突き進むだけ」と気を引き締める。今のV長崎に「慢心」という2文字はない。

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