ベンガルズQBバロウがチーフス戦における過去の成功を分析

シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Jeffrey Dean】

前の2年とは異なり、昨季のチーフスはスーパーボウル出場を目指す中で、シンシナティ・ベンガルズとプレーオフで対戦しなかった。

2022年シーズンのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで王座を奪っていたとしても、ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウのチーフス戦での通算戦績が3勝1敗であることを踏まえると、チーフスにとってはその方が良かったのかもしれない。

今週、バロウはポッドキャスト『New Heights(ニュー・ハイツ)』で、他チームが実現できていないチーフス戦での成功をベンガルズが実現できた理由を分析し、近年AFCで力を持っている2チームの対戦を懐かしそうに振り返った。

ベンガルズの公式サイトによると、バロウはチーフスのタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーとその兄ジェイソンに「俺たちはどちらも本当に懸命に取り組んでいると思う。彼らにも素晴らしい選手がいるし、うちにも素晴らしい選手がいる」と話したという。

「うちは彼らとかなり相性がいいと思う。俺たちは彼らを倒せるように構築されている。いつも伝説的な戦いをすることができて感謝している。いつもみんなが試合でいいプレーを見せている。パトリック(マホームズ/QB)はいつも素晴らしいプレーをする。両チームとも一流のディフェンシブラインを擁している。素晴らしい対戦だ」

バロウの発言は褒め言葉に他ならないが、他の答えに混ざった主張が議論を巻き起こすことになるだろう。

レギュラーシーズンで勝利を収めた後、1カ月も経たないうちにAFCチャンピオンシップゲームで再び勝利を収めた2021年シーズンに始まり、ベンガルズはこの数年間でチーフスを倒す力を持っている――それができるようチームが構築されている――ことを証明してきた。2022年のレギュラーシーズンにベンガルズは3回連続となる勝利を収めたものの、続くポストシーズンゲームでケルシーとその仲間たちはついにリベンジを果たし、スーパーボウルへの出場を決めた。

ジャマール・チェイスとティー・ヒギンズを擁するベンガルズには、マホームズがしばしば見せる異次元のパフォーマンスに対抗する上で、ワイドレシーバー(WR)陣に強みがあるのは確かだ。さらに、昨シーズン第17週は手首のケガでバロウが欠場していたにもかかわらず、ベンガルズは一時的に10点差をつけていた。最終的にはワンポゼッション差で争っていたものの、チーフスのキッカー(K)ハリソン・バッカーが豪快なフィールドゴールを決めたことでベンガルズは敗れている。バッカーはこの試合で6本のフィールドゴールを成功させて18得点を挙げた。

それでも、最近の活躍に注目が集まるリーグにおいて、チーフスにはその実績がある。

これまで行われたバロウとマホームズの対戦は、間違いなく伝説的なものだ。4度の直接対決はいずれも3点差で決着がついており、そのうちの2回はスーパーボウルへの切符をかけた戦いだった。その2度目の対決で勝利したチーフスは、機会を無駄にすることなくロンバルディトロフィーを手に入れている。

主にケガが原因でポテンシャルを発揮できず、9勝8敗でシーズンを終えたベンガルズが傷を癒そうとしている一方で、チーフスはスーパーボウル3連覇を目指しているところだ。

2024年にチームに復調するチャンスを与えるためには自分が健康を維持しなければならないとバロウは分かっている。2024年シーズンにも、ベンガルズはチーフスとレギュラーシーズンで対戦する予定だ。

その試合は新たなる伝説的なポストシーズン対決の前しょう戦になるかもしれず、バロウはそこでベンガルズが今もチャンピオンを倒せるように構築されているかを試せるだろう。

【RA】

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