米ブラックロック、第1四半期は36%増益 運用資産過去最高

Arasu Kannagi Basil

[12日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックが12日発表した第1・四半期決算は、純利益が前年同期比36%増の15億7000万ドル(1株当たり10.48ドル)だった。運用資産総額は15%増の10兆5000億ドルとなり、過去最高を更新した。世界的な株価の上昇が同社の手数料収入を押し上げた。

第1・四半期の総収入は11%増の47億3000万ドル。投資助言・管理手数料は約8.8%増の36億3000万ドルだった。

第1・四半期は、世界の主要中央銀行が金融引き締めを終了して近く金融緩和に転じるとの見通しを背景とした世界的な株価の上昇が、ブラックロックの運用資産増加を支えた。

ブラックロックのラリー・フィンク会長兼最高経営責任者(CEO)は電話会見で「ブラックロックと当社の顧客および株主にとって、最大の機会が到来している」と指摘。具体的には人工知能(AI)、一部の新興国市場、新たなインフラの必要性といった分野に投資機会があると説明した。

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