下水道工事で崩落の市道、復旧は1年後 福井県福井市で2023年12月発生

2023年12月に崩落した市道。福井県福井市では年内をめどに復旧を進める=4月1日、同市三十八社町

 2023年12月、下水道管路の敷設工事中に発生した福井県福井市三十八社町の市道崩落について、市が復旧時期を発生から1年後の2024年末と見込んでいることが分かった。現場はかつての沢筋に盛り土した造成地だったことが被害後の調査で分かり、市では「今後、周辺環境の事前調査を徹底していきたい」としている。

 崩落は2023年12月19日、市道に長さ約20メートル、幅数メートルにわたって発生した。市下水管路課によると、マンホール埋設の際に地中に打ち込んだ壁状の仮設材を外したところ、支えを失った土壌が崖側に崩れたとみられる。

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 盛り土造成地のため比較的緩い土質で、沢筋だったことから地下水位が高いなど悪条件が重なったことが崩落の要因。市では工事の施工、手順には問題がなかったとしている。

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