ロッテ佐々木朗希 2試合連続「あえて160キロ未満」でハッキリしたメジャー挑戦の野望

2勝目を挙げて声援に応える佐々木朗希(C)共同通信社

「打線に助けられて、長いイニングを投げられて良かったです。ランナーをためないよう、テンポ良く投げようと思った」

14日の楽天戦で7回を3安打2失点(自責1)に抑え、今季2勝目を挙げた佐々木朗希(22=ロッテ)がこう言った。

この日は106球を投げ、最速は159キロ。自己最多の111球を投げた7日のオリックス戦に続いて速球は160キロに満たなかったものの、「朗希はあえて出力を落として投げている。長いイニングを投げられたのは、打線に助けられたからじゃない」と、ア・リーグのスカウトがこう続ける。

「投げようと思えばコンスタントに160キロを投げられるが、まだ160キロ超の球速に耐えられる体ではないのか、意識して球速を抑えている。だからこそ100球を超えて長いイニングを投げることもできるのです。実際、球速が160キロに満たなくても、抑えられるわけですから。朗希は年間通じてローテを守った経験がないだけに、それが可能だということをメジャーにアピールする必要がある。でなければいくら能力が高くても、メジャーで先発として計算してもらえる保証はありませんから。今季から新たに、タテに変化するスライダーを投げ始めたのも、投球のバリエーションを増やすためでしょうね」

早ければ今オフともいわれるメジャー挑戦を見据えて、着々と準備を進めているのだろう。(つづく)

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そんな佐々木と相思相愛といわれるドジャースに対し、他の29球団が怒り心頭だという。

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