上海市・徐家匯エリアに現代の「百子図」登場 子どもの余暇生活表現

上海市・徐家匯エリアに現代の「百子図」登場 子どもの余暇生活表現

3月27日、地下鉄乗り換えコンコースに展示されている「当代百子図」の一部。(上海=新華社記者/許曉青)

 【新華社上海4月15日】中国上海市の商業地域、徐家匯(じょかかい)エリアでこのほど、「宝探しと遊び心」と題した一連のイベントが始まり、食品・飲料大手の多国籍企業モンデリーズ・インターナショナル傘下の「オレオ」ブランドが、中国の伝統文化から着想を得た「当代百子図」を地下鉄乗り換えコンコースに展示した。「子孫満堂」(子や孫が堂の中に満ちる)の繁栄を願う「百子図」は明清時代の民間年画によく見られる内容で、昔の子どもの遊ぶ様子が多く描かれた。今回「オレオ」のデザイナーはデジタル技術を駆使し、サッカーや絵画、水泳、演奏などさまざまなシーンをアニメ化して現代の「百子図」を製作、子どもたちの余暇生活を表現した。スクリーンの中の中国の子どもたちが動いてボールを蹴り、絵を描き、泳ぎ、楽器を演奏する様子に、行き交う人々はしばし足を止めて見入っていた。

上海市・徐家匯エリアに現代の「百子図」登場 子どもの余暇生活表現

3月29日、足を止めて「当代百子図」を眺める通行人。(上海=新華社配信)

 オレオは「当代百子図」を地下鉄乗り換えコンコースに展示したほか、中国の「潮玩(デザイナーズトイ)」アーティストと協力して伝統の組み木パズル「魯班鎖」や「空竹」(中国こま)、「七巧板」(タングラム)もデザインした。モンデリーズ大中華エリアマーケティング・開発部の朱憶菁(しゅ・おくせい)副総裁は、中国の伝統文化における遊び体験の再発見を通じて、新型消費を促進し、イノベーションと創造を奨励したいとの考えを示した。(記者/許暁青)

上海市・徐家匯エリアに現代の「百子図」登場 子どもの余暇生活表現

3月29日、徐家匯書院に展示されている絵画版「当代百子図」の一部。(上海=新華社配信)

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