「一番茶の萌芽を宣言」京都北部3市 1カ月後に摘み取り、農家は防霜対策を

茶園で萌芽の状態を確認する府中丹東農業改良普及センターの職員(京都府福知山市興)

 京都府中丹東農業改良普及センター(綾部市)などは10日、福知山、舞鶴、綾部の3市で一番茶の萌芽(ほうが)を宣言した。今年は3月上旬の平均気温が平年に比べて低く推移したことが芽の生育に影響し、宣言は昨年より6日遅いものの、ほぼ平年並みとなった。

 萌芽は新芽の長さが包葉の2倍まで生育した状態。同センター指定の茶園全体で萌芽が7割に達した時点で宣言する。約1カ月後に一番茶を摘む時期を迎える。

 福知山市興の茶園で萌芽を確認した同センターの中西健太技師は「萌芽期に入り、今後、生産農家に対して防霜への対策を一層呼びかけたい」と話していた。

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