広瀬アリス『366日』“『君ここ』被り”は第1話のみか 陰鬱展開回避、感動物語が期待できる力量十分のキャスト陣

広瀬アリス(C)ピンズバNEWS

広瀬アリス(29)主演の月9ドラマ『366日』(フジテレビ系/毎週よる9時)は、4月8日放送の初回から衝撃の展開で、同枠で前期放送の『君が心をくれたから(君ここ)』との類似点を指摘する視聴者の声も多い。だが、次回以降は全く違う物語になっていきそうだ。

このドラマは21年放送のヒット作『最愛』(TBS系)をなど手掛けた、清水友佳子氏によるオリジナル脚本で、、HYの名曲『366日』の世界観に着想を得ている。高校時代、お互いに片思いをしていたが、思いが通じ合うことはなかった、雪平明日香(広瀬アリス)と水野遥斗(眞栄田郷敦/24)の、切なくはかない恋の物語だ。

第1話は、初めて出会ってから12年後、同窓会で再会した明日香と遥斗は、お互いに誤解していたことを知り、晴れて交際することになる。しかし、初デートを約束した日、遥斗は橋から落ちそうになっていた野球少年を助けようとして転落。遥斗は頭部から出血しており、電話を受けた明日香は病院に急ぐが……という展開。

主人公の相手役の遥斗が、瀕死の重体になってしまうという衝撃展開。X(旧ツイッター)では、《王道ラブストーリー来たー!って思ってたら最後の展開でウソー?!って叫んでしまった。君ここもそうだけど、何で連続で悲しい展開に持っていくのだ、月9よ、、、》などと、『君ここ』のような悲恋が予想される展開を嘆く声もある。

「愛する人の事故という点は似ていますが、ここからの展開は大きく違いそうです。まず、登場人物が高校の同級生、家族、職場関係、医師などと多岐にわたっている。しかもメイン級の俳優がそろっているところを見ると、遥斗と明日香に加えて、彼らのストーリーも展開されるはずです」(ドラマライター/ヤマカワ)

■『君ここ』よりも広がりのある展開に

「また、番組プロデューサーが《“想(おも)いがあれば困難は乗り越えることが出来るのか?”を描いたストーリー 》だと、公式サイトで説明しています。冒頭、2028年に明日香が桜を見上げるシーンがありましたが、事故が起きた23年4月9日から5年間、遥斗(眞栄田)の再生に向け、明日香(広瀬)と仲間たちの物語が展開されていくのではないでしょうか」(前出のドラマライター/ヤマカワ)

『君ここ』は雨(永野芽郁/24)と太陽(山田裕貴/33)、案内人の2人という、ほぼ4人で物語が展開されていたが、『366日』はもっと人間関係的に広がりのあるストーリーになりそうだ。

「初回から、明日香と遥斗だけでなく、高校の同級生、明日香が働く音楽教室の生徒、遥斗の手術を担当した医師にも、何かしらの問題を抱えていることを匂わせていました。ということは、彼らとの関係の変化が軸になるので、切ないながらも前向きな内容になるはず。『君ここ』ほどの鬱な展開にはならないでしょう」(前同、ヤマカワ)

医師役の和久井映見(53)、遥斗の父役の北村一輝(54)、母役の戸田菜穂(50)らベテランに、同級生役の坂東龍汰(26)、長濱ねる(25)ら若手人気俳優と、力量十分なキャストがそろっている本作。最後に大どんでん返しを見せた、『最愛』の清水友佳子氏が脚本を手掛けていることもあり、今後、どんな意外な展開が待っているのか期待したい。

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