監督への「水かけ騒動」影響? J2山形でファンサービスが急きょ中止に、サポ怒り「物投げるとか言語道断」

サッカーJ2・モンテディオ山形のファンサービスが2024年4月14日、急きょ中止となった。

理由については明らかにされていないものの、前日の試合後の挨拶中、一部サポーターが選手らにブーイングを浴びせたほか、1人の男性が渡邉晋監督に水をかける騒ぎがあった。

「一部のアホサポの為にどのくらいのまともなサポが犠牲になってる事か...」

13日、ユアテックスタジアム仙台(仙台市泉区)でベガルタ仙台とのダービーマッチに臨んだモンテディオ山形は前半に2失点し、そのまま2-0で敗戦。アウェイスタジアムに駆けつけたサポーターらは失意に暮れた。

試合後、山形の選手らと渡邉監督がゴール裏のサポーターに挨拶に出た際の出来事だった。相手チームのサポーターが勝利に湧く中、山形側のサポーターからは怒号が上がった。

選手らがサポーターの前に歩み寄ってくると、サポーターの一部は靴やタオルなどをピッチに投げ込み大ブーイング。複数人が「バーカ!」「情けねえんだよ、オメェら!」などと怒鳴り声をあげた。

怒声が飛び交う中、渡邉監督が頭を下げ両手を合わせてお辞儀し、立ち去ろうとしたタイミングで上下黒い服を着た男性がペットボトルに入った水を監督に浴びせた。流石に頭に来たのか、監督はくるりと向き直り濡れた髪を直すとゴール裏に詰め寄ろうとする様子を見せた。監督は選手やスタッフに静止されるも、サポーターからは「来いよ!」「良いから来いや!」と煽るような声も上がった。

一部のサポーターからは「おい、水かけたの謝れよ!」と諌める声もあったものの、止まないブーイングに監督は憮然とした表情を浮かべサポーターらを見つめ、ゆっくりとピッチを去った。

怒りの表情を浮かべていた監督だが、試合後に出したコメントではサポーターらに向け「3,000人を超える山形サポーターが、ここユアテックスタジアム仙台に集結してくれたと聞いています。試合前から本当に素晴らしい空気を作ってくれたこと、今なかなか我々が波に乗り切れない状況でも、背中を押し続けてくれることに感謝申し上げます。ありがとうございました」と感謝を述べている。

中止理由は明らかにせず

翌14日朝、チーム公式Xはこの日の試合後に実施予定だったファンサービスを急きょ中止とすると明かした。

「ファンサービス中止のお知らせ 本日実施予定のファンサービスについて、急遽中止といたします。直前のお知らせとなり、楽しみにされていたみなさんには大変申し訳ございません」

中止理由については明らかにしておらず、一部サポーターによる問題行動にも言及していない。

一方、SNSではチームの決定を受け一部サポーターの心無い行動をとがめる声が相次いでいる。問題行動を起こしたサポーターを写した映像などが拡散され、しかるべき対応をとるべきだとする声も目立つ。

「負けて暴挙にでる一部のアホサポの為にどのくらいのまともなサポが犠牲になってる事か...」
「本中止は、昨日ユアスタでの一部 #モンテディオ山形 サポもどきの暴挙が尾を引いているのは間違いない。自分が水をかけられたら嬉しいか。物を投げつけられても喜ぶか。自分がされて嫌な事は他人がされても嫌。言語道断の行為。犯人を特定し、一生出入り禁止等の厳罰を望む」
「悔しい気持ちは解るけど、物を投げるとか言語道断です。一人の非常識で危険な行為は、クラブ全体に多大な迷惑をかけていることに気づいて欲しい」

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