ベトナム中銀、金地金供給増へ 内外価格差解消で市場安定化図る

[ハノイ 12日 ロイター] - ベトナム国家銀行(SBV、中央銀行)は12日、市場の安定化に向け金地金の供給を増やすと発表した。金地金は過去数カ月にわたり、国内価格が国際価格を大幅に上回る状況が続いている。

ベトナムの金価格は今年大きく上昇し、12日午前には1テール(37.5グラム)当たり8500万ドン(約3401ドル)のピークに達した。一方、国際市場の金相場は1テール当たり2388ドルだった。

SBVは声明で、市場介入の用意があると表明。「金地金市場について、国内価格と国際価格との差を解消するため供給を増やす」と説明した。供給を増やす方策として、金の輸入を再開するかは明らかにしなかった。

昨年末、市場の地合いを損なう金地金価格の急騰を受け、ファム・ミン・チン首相はSBVに対し、さらに効果的にこの問題に取り組むよう促した。

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