【マイラーズカップ/血統予想】想定8人気以下が「馬券内率100%」条件合致 穴候補として“最高の買い時”

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今週末は、安田記念の前哨戦となる第55回マイラーズカップ(GII、京都芝外回り1600m)が行われる。

出走馬中唯一のGI馬であるダイワメジャー産駒セリフォス、同一レース2勝目を狙うルーラーシップ産駒ソウルラッシュ、ダービー卿CTで復活ののろしを上げたシルバーステート産駒エエヤンなど、多彩な血統構成の馬が集結した。

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ここでは、馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。

■リニューアルオープン後の傾向に変化あり

まずは過去10年から2012~20年、23年のデータを抜粋。集計期間内、京都芝外回り1600mの最多50勝は【50.38.45.250】のディープインパクト。これに続くのは【14.17.11.131】のダイワメジャー、次点は【13.19.11.120】のキングカメハメハ。さらに【9.8.10.103】のハーツクライと【9.6.4.51】のアドマイヤムーンが勝ち星で並ぶ。

なお、京都競馬場は2023年にリニューアルオープンを迎え、新しく生まれ変わった。そこで2023年~24年のデータも調べたところ、イスラボニータ産駒が4勝、ルーラーシップ産駒が3勝。以下、ダイワメジャー、キズナと続いており、傾向に変化が出ている点は見逃せない。

それを踏まえ、今回はイスラボニータ産駒のトゥードジボンを中心に考察する。

■馬券内率は驚異の”100%”

現役時代に皐月賞を制したイスラボニータを父に持つトゥードジボン。父は芝1400mの阪神カップで有終の美を飾ったようにキャリアとともに短距離へとシフトしていった血統だ。今回取り上げるデータは極めてシンプル、2023~24年におけるイスラボニータ産駒の京都芝外回り1600m成績は【4.0.1.0】。なんと馬券内率100%を示していたのだ。本馬以外にもビヨンドザヴァレーが2勝と、当舞台への相性は本物と言える。

年明けの京都金杯は3着と、この舞台なら重賞でも戦えることを示したトゥードジボン。凡走続きで配当妙味が見込める今回は血の部分で強調すべき1頭だ。

■オルフェーヴル産駒の古豪に”危険”データ

その一方で、血統面において京都芝外回り1600m適性に不安を覚えてしまうのがソーヴァリアントだ。ステイゴールド系の父オルフェーヴルの仔で、昨年はGIIで2度の馬券内。実績上位馬の巻き返しに期待がかかるが、2023~24年において父ステイゴールドを持つ馬の当舞台成績は【0.0.1.7】と不振傾向にある。急坂をグイグイと駆け上がるパワー型が多い産駒の特徴とマッチしないのだろう。

昨年のマイルチャンピオンシップは12着と惨敗を喫してしまったソーヴァリアント。実績は申し分ないものの、血統面のジャッジでは”危険”と言わざるを得ない。

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(SPREAD編集部)

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