接客業をしていると、びっくりするようなお客さんに遭遇することがあります。ある人は新人のころ、変質者からの電話に対応することになったそうで──?! 今回は知人から聞いた後輩のハプニングエピソードをご紹介します。
徐々に仕事に慣れてきた
私は新卒でアパレルの会社に入社しました。
毎日慣れない仕事でいっぱいいっぱいですが、接客中は困ったらすぐに先輩がフォローしてくれます。
さらに電話対応については、先輩から「電話でわからないことあったら『確認しますので少々お待ちください』って保留にしてね」と教えてもらっていました。
そんな環境だったので、徐々に仕事に慣れることができていました。
こんな電話本当にかかってくるんだ
ある日電話がかかってきました。
出てみると、くぐもった男性の声で
「何色の下着はいてますか?」と。
まさかの変質者からのイタズラ電話でした。
変質者の対応なんてもちろん教えてもらったことはありません。
パニックになりつつも『こんな電話本当にかかってくるんだ』なんて考えていました。
ここで「失礼します」と切ればよかったのですが、『いくら変質者でも失礼な対応をしてはいけない』と思った私は、先輩のアドバイス通り「確認しますので少々お待ちください」と伝えて保留にしました。
近くにいた先輩に「変質者からのお電話で……」と伝えると、すぐに電話を代わってくれました。
よく考えたらまるで私……
結局、先輩が
「お電話代わりました」と言った瞬間、すぐ切れたそうです。
先輩は「怖くなかった? 大丈夫?」と心配してくれていたので、「大丈夫です」と伝え、先輩たちに細かく事情を説明しました。
「下着の色を聞かれて、それで『確認しますので~~』と伝えて」と話していたら、先輩から
「それ絶対『下着を確認しますので』って言ったと思われてるよ(笑)」
と言われてハッとしました。確かにそう聞こえます。
もしかして保留している間、期待させてしまっていたのかも……と思いました。
意外とあるあるらしい
変質者からの電話が本当にあるんだ、ということに驚いたのですが、さらにびっくりしたのが
『変質者の電話に出たことがある先輩が何人もいたこと』でした。
そしてなぜか『あたたかくなると増える』のだそう。
そのため先輩たちは、春になると『そろそろ変質者の季節だな』と思い出すそうです。
まとめ
春になると『そろそろ変質者の季節だな』と思い出すなんて、驚きですね。
また、パニックになりながらも「失礼なことをしてはいけない」と思った新人さんはきっと、人に対して丁寧な方なんだろうな、と思いました。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:橘るい