大谷翔平 175キロ弾丸中前打もダルビッシュ有との3度の対決に完敗

ダルビッシュ有にサードフライに打ち取られた大谷翔平

【カリフォルニア州ロサンゼルス14日(日本時間15日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)は本拠地ドジャー・スタジアムでのパドレス戦に「2番・DH」で先発出場し、8回に中前打を放ち、4打数1安打だった。ダルビッシュ有投手(37)は3度対戦し、無安打2三振と完敗だった。チームは3―6で敗れ、1勝2敗で3連戦を負け越した。

日米の野球ファンが注目する対決は初回無死一塁で実現した。その後、ベッツが二盗に成功し、一打先制のチャンスだ。スイーパー、スプリットを意識させられてカウント1―2からの7球目、内角低めのカットボールにバットは空を切った。

3回二死無走者もスイーパー、スプリットに曲がりの小さいスライダーで低めを攻められた。しかし、カウント3―1から5球目、一転して外角高めの94マイルのフォーシームをファウル。6球目の外角スプリットはタイミングを外されて当てただけの三飛。

5回一死無走者も空振り三振。初球から外角低めスイパーは見逃してストライク、内角低めのスライダーを空振りして2球で追い込まれると、真ん中高めのフォーシーム、外角低めのスプリットを続けてファウルして迎えた5球目、外角低めのカットボールにバットはかすりもしなかった。

初対決の3月20日の韓国・ソウルでの開幕戦は2打数1安打で〝引き分け〟だったが、今回はダルビッシュの勝ち。内外の幅、高低、多くの球種を使った読み合いはまさに名勝負だ。

8回先頭は4番手の左腕ペラルタと対戦。初球、内角低めのチェンジアップを打球速度108・6マイル(約174・8キロ)の弾丸ライナーで中前へ。遊撃・金河成(キム・ハソン)のグラブをはじき飛ばす強烈な打球だった。

期待された日本選手最多の通算176号は出なかったが、依然、好調をキープしている。憧れの人・松井秀喜越えは時間の問題だ。

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