“.es”のsara、ナカタニタツヤ、大友良英、磯端伸一、美川俊治によるライヴ音源がリリース

コンテンポラリー・ミュージック・ユニット“.es”のsara、ナカタニタツヤ、大友良英、磯端伸一、美川俊治によるライヴ音源が、saraと“レコーディングの魔術師”こと宇都宮泰によるコラボ・シリーズ『Utsunomia MIX』の第7弾『Soul Boat』として、6月26日(水)にリリースされます。

2023年5月に、音響の鬼才・宇都宮泰+ギャラリーノマル+.es(ドットエス)が発足した実験的音楽 / 音響プロジェクト「Utsunomia MIX」。同年5月デビュー3部作『Pumice』『鳥を抱いて船に乗る』『Multiplication』同時リリース(3枚組『Utsunomia MIX (Pumice+Bird+Multiplication)』としても発売)を皮切りに半年間で5枚、翌2024年さらに2枚と勢いを増すばかりです。

今回リリースされる『Utsunomia MIX』第7弾は、2023年1月13日に行なわれたシリーズ第4弾『CREATURE IN A FOREST(森の創造物)』と第5弾『HUMANKIND』の合同レコ発ライヴを収めたもの。初の組み合わせによるライヴ企画、現代アートとのリンク、特異過ぎる録音、ミックス、マスタリングと類を見ないUtsunomia MIXシリーズの特徴がこれでもかと詰め込まれた渾身の1枚。

打楽器の音と共に、特殊奏法(extended technique)を駆使する独自のスタイルを誇り、ドラム、ゴング、御鈴、シンバルなどを弓や特殊スティック、マレットなどで拡張的な発音をすることで、聞き慣れたドラムとしての音色から離れた無限の音の可能性、「間」や空間の中での音楽表現を追求する打楽器奏者 / サウンド・アーティスト / コンポーザーのナカタニタツヤ、即興演奏やノイズ作品からポップスに至るまでの多種多様な音楽をつくり続ける一方、NHK連続テレビ小説や映画などの映像作品の音楽、音楽ワークショップから夏祭りまでをも手掛けるギタリスト / ターンテーブル奏者 / 作曲家 / 映画音楽家 / プロデューサーの大友良英、ティム・ドナヒューのもとフレットレス・ギターとジャズ理論を学んだのち高柳昌行に師事、96年からのライフワーク「series “EXISTENCE”」にて他分野のアーティストとのコラボレーションも積極的な磯端伸一、そしてsaraと、シリーズ4、5枚目に参加した4名の音楽家が集結。加えて、シリーズ1枚目に参加し、非常階段、Incapacitantsをはじめ、沼田順や宇川直宏ら多くのアーティストとのデュオ・プロジェクトに参加する美川俊治をゲストに迎え、まさにオールスターともいうべき豪華なメンバーによるセッションが、集大成とも言えるサウンドで収録された豪華ライヴ作品となっています。

ライナーは同シリーズ第6弾『風神/雷神』sara(.es)&神田綾子と同じく美術批評 / 音楽批評の清水穣が執筆しています。

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