Number_i、『コーチェラ』出演レポ 初の海外アーティストコラボも実現、結成半年で叶えた“世界”への一歩

4月15日(日本時間)、Number_iが『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』(以下、『コーチェラ』)に初出演した。

Number_iは88risingが主催する特別ステージ「88rising Futures」に出演。Number_iにとっては、3月に開催されたTOBE所属アーティストによるコンサート『to HEROes ~TOBE 1st Super Live~』(以下、『to HEROes』)以来のライブステージである。海外の地でパフォーマンスをするのは、この『コーチェラ』が初。YouTubeでも本ライブの模様が世界に生配信された。

YOASOBI、新しい学校のリーダーズ、Awichと国内アーティストのパフォーマンスが続くなか、ブラックの衣装に身を包んだ平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が登場。はじめに平野は「Hey what's up Coachella! We are Number_i!」と英語で高らかに挨拶。続けて「Hope you like this song!」と告げ、『to HEROes』でも彼らのステージのオープニングを飾った「FUJI」を披露した。ハンドマイクでステージを左右に移動しながら、「Put your hands up!」「Hey Coachella!」と英語で観客を煽る3人。初の海外ステージに気合十分の様子を見せた。

続けて神宮寺が「Next song is “GOAT”!」と紹介し、デビュー曲「GOAT」を披露。いつも通りのキレキレのダンスで、堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。「FUJI」でステージに登場した時には、少し緊張しているようにも見えたのだが、「GOAT」ではリラックスした雰囲気も感じられ、曲中で互いをの目を合わせてアイコンタクトをしたり、笑顔を浮かべたりするシーンも。そんな姿に3人の信頼感も伝わってきた。異国の地で、オーディエンスでぎっしりと埋まったフロアと、沸き起こる大きな歓声を、3人はどのように受け止めただろうか。

ここで終わりかと思いきや、再び「GOAT」が流れ出すと、ステージにGOT7のJackson Wangがサプライズ登場。両者のコラボレーションでリミックスバージョンの「GOAT」を披露するという、フェスならではの嬉しい演出でステージを締めくくった。

『コーチェラ』はYouTubeでもグローバル生配信される、世界最大級の音楽フェスだ。彼らがそれに出演したことは、“Number_i”の名前を世界に届ける大きなきっかけになったと思う。かねてより“日本から世界へ”羽ばたくことを目指し、「自分たちのパフォーマンスを世界の人に観てもらいたい」と口にしてきた平野、神宮寺、岸の3人。『コーチェラ』はそんな夢がひとつ叶う形となり、同時に多くの刺激も受けたはず。今回のステージをひとつの経験にして、彼らはさらに高みを目指して前に進んでいくことだろう。

ちょうど半年前の10月15日、東京ドームで活動をスタートさせたNumber_i。その時のまぶしい姿そのままに、3人は『コーチェラ』のステージに立っていた。結成半年、そして初の海外ステージ出演――日本から世界への大きな一歩を、今日彼らは踏み出したのだ。

(文=かなざわまゆ)

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