政府系ファンドにPE投資認めるべきでない=ノルウェー政府

Gwladys Fouche

[オスロ 12日 ロイター] - ノルウェー政府は12日、同国の政府系ファンドに現時点ではプライベートエクイティ(PE)への投資を認めるべきではないとの見解を示した。

同国のベードゥム財務相は記者会見で、高い手数料や不十分な情報開示、幅広い政治的合意形成の必要性を理由に「われわれは現時点で非公開株に門戸を開いていない」と説明。ただ「検討は続ける」と述べた。

ベードゥム氏によると、財務省は政府系ファンドに関して専門家による第3者委員会を設立し、非公開株投資などを巡る判断で同委員会の意見を参考にする。

ノルウェー中央銀行は昨年、政府系ファンドの運用資産の最大5%(約800億ドル)をPE投資に割り当てることを提言した。中銀は資産運用部門を通じて政府系ファンドを運営している。

政府系ファンドのニコライ・タンゲン最高経営責任者(CEO)はこれまで、高金利でかつ新規上場が少ない世界的環境下、PE投資の機が熟していると訴えてきた。

© ロイター