<レスリング>【2024年アジア選手権/第4日・特集】メダル獲得選手の声(女子3選手)

(2024年4月14日、キルギス・ビシュケク)


■65kg級優勝・吉武まひろ(長崎県協会=3月のトルコでの国際大会に続いて優勝)「去年のアジア選手権は決勝で負けていて、今年は絶対に優勝する、という気持ちでキルギスに来ました。チョーうれしいです。決勝の相手は、先月のトルコの大会の決勝で当たった選手(11-1のテクニカルスペリオリティ勝ち)。今回もいい内容で勝つつもりでしたので、フォール勝ちできてよかったです。

(3月に日体大を卒業し)今は母校(島原高校)で練習していて、高校選手にも協力してもらっています。協力してくれた人、全員に感謝しています。来月の明治杯へ向けて、体をしっかり作り直して、いい結果を目指します。去年は世界選手権の出場を逃しているので、今年は出場したい」


■57kg級2位・櫻井つぐみ(育英大助手=決勝は開始20秒で0-4。追いつくことができず黒星)「手足の長い相手で、ローリングにかかってしまった。4点差になってしまうと、自分の攻撃パターンがなかなかできない。左構えの選手に確実にかかる技がないので、そこで取れなかったのが敗因でした。組み手では押していても、ポイントを取る技が出なかった。左構えの選手への対策とか、ツーオンワンの攻撃を防がれるとか、課題がはっきりしました。自信をもって出せる技がないと駄目です。

ツーオンワンは2回戦から研究されていると感じました。自分の攻撃パターンは知られている。研究されても取れるように練習していくしかない。最初に4点を取られても、取り返せるように攻撃力を高めたい。これがオリンピックなくてよかった、となるよう8月までしっかり練習します」


■62kg級・元木咲良(育英大助手=地元の世界チャンピオンのアイスルー・チニベコワに、終盤は粘るも追いつけず)「世界選手権で負けて、クロアチア(ザグレブ・オープン)でも負けて、今回は絶対にリベンジしようと思っていた。いろんな人に、いろんなことを教えていただいて、自信をもって臨んだ大会だったのですが、相手の方が一枚上手でした。(相手は)今までとは闘志が違った。あれがマックスの力だと思う。パリもマックスで来ると思うので、それに対抗できるようにしたい。(タックルを返されることが多かったが)自信をなくして入らないのではなく、攻めることはこれからも続けたい。

自分は、去年の9月(世界選手権)、今年1月(ザグレブ・オープン)より絶対に強くなっていると思います。自分の持っている技が世界で通用するように、オリンピックまでの4ヶ月、ひとつひとつ頑張りたい。今回、負けたことで課題を持って臨めるはず。他の人より成長はゆっくりかもしれませんが、段階をふんで、オリンピックでリベンジして金メダルを取れるようにしたい。すぐパリに向けて練習したい」

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