水原一平容疑者 大谷の「敏腕通訳」が“足に鎖”をはめられ出廷…わずか1カ月での“転落ぶり”に広がる衝撃

(写真:時事通信)

銀行詐欺の疑いで刑事訴追された大谷翔平(29)の元通訳・水原一平容疑者(39)。4月13日(日本時間)にロサンゼルスの連邦地方裁判所に出廷し、ドジャースを解雇されてから初めて公の場に姿を現した。

水原容疑者は違法賭博の借金を返済するため、大谷の銀行口座から無断で胴元側に1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正に送金したとされている。米メディアによれば連邦地裁は、保釈保証金2万5000ドル(約380万円)を設定したという。

「保釈にあたって複数の条件が付されました。まずパスポートの引き渡し、ギャンブルやカジノなど賭博施設への立ち入り禁止、カリフォルニア州の中央地区から離れないこと。そして被害者である大谷選手に接触しないこと、ギャンブル依存症を克服するためのプログラムを受けることなどが示されました。もしこれらの条件に違反した場合は、保釈は取り消され、保証金を納付する義務が生じます」(スポーツ紙記者)

この日の手続きは15分ほどだったが、地裁に集まった報道陣は日米合わせて100人以上。約60人の傍聴席もあっという間に満席になるほど。なかでも注目が集まったのは、水原容疑者の“激変ぶり”だった。

「廷内で取材した記者によれば、水原容疑者は黒いスーツ姿で、ネクタイをせずに白いシャツを一番上のボタンまでとめていたといいます。入廷時は足錠がつけられており、歩く際は鎖を引きずる音が室内に響いていたそうです。代理人のマイケル・フリードマン弁護士とともに着席すると、フリードマン氏の要望によって刑務官が足錠を外しました。水原容疑者の風貌はさほど変わっていなかったようですが、判事の問いかけに返答する声は弱々しかったと聞いています」(前出・スポーツ紙記者)

米メディア「TMZ」のスポーツ専門サイト「TMZスポーツ」で制作総指揮を務めるマイケル・バブコック氏は、自らのXで水原容疑者が足錠を外される様子を描写した法廷画を公開している。

わずか1カ月前までは、大谷の“敏腕通訳”として韓国・ソウルでの開幕戦に帯同していた水原容疑者。通訳としての役割は、3月20日の試合後にクラブハウスで大谷の取材対応をしたのが最後だった。

「水原容疑者はこの日、試合後のチームミーティングでギャンブル依存症などを英語で告白。『ニューヨーク・タイムズ』の新たな報道によれば、その数時間後にホテルの会議室で大谷選手と話す機会を設け、『借金を肩代わりしたということにしてほしい』と“口裏合わせ”を願い出たというのです。しかし大谷選手はこれを拒否し、代理人のネズ・バレロ氏を現場に呼び寄せたといいます。

水原容疑者はエンゼルス時代の’18年から通訳だけでなく、車の運転や試合前のキャッチボールの相手、身の回りの世話など大谷選手を公私ともにサポートしてきました。’21年9月から違法賭博に手を染めたといいますが、明るみになるまでどのような気持ちで大谷選手のそばにいたのでしょうか……」(前出・スポーツ紙記者)

大谷が全幅の信頼を置く“相棒”から一転、わずか1カ月で足錠をはめられる容疑者に――。水原容疑者の落ちぶれぶりに、ニュースサイトのコメント欄やSNSでは改めて驚く声が広がっている。

《改めてひどい裏切りだよな… 肩代わりの提案までするし…》
《水原がこれまでの間、大谷さんの横に居て仕事をしながら平然と金を盗んでいた事が気持ち悪い》
《遅かれ早かれ額が額だけにバレたよ。どうするつもりだったんだろ? 野球での稼ぎの大半を使っといて大谷なら許してくれるとでも思ったんだろか? 後ろめたさがあって賭けに勝った時にお金を戻してるならまだしも勝ったお金は自分の口座に入れてるし…確信犯だよ。よく平然と大谷の隣に居れたよね》

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