ロシア、頓挫した22年和平合意案に再言及 新たな協議の土台に

[モスクワ 12日 ロイター] - ロシアのペスコフ大統領報道官は12日、2022年に中断されたウクライナとの和平交渉が新たな協議の土台になる可能性があると述べた。

プーチン大統領はこれまで、22年4月にイスタンブールで行った協議でロシアとウクライナが和平合意寸前まで行ったが、ロシア軍がキーウ(キエフ)周辺から退却するとウクライナが交渉を離脱したと繰り返し主張している。

合意には、ウクライナの地政学的中立や北大西洋条約機構(NATO)非加盟などの条項が含まれたとされているが、ゼレンスキー大統領はこうした項目に明確な反対を表明している。

プーチン氏は11日、和平協議に再び言及し、現実的な交渉にオープンだと述べた。

一方、ゼレンスキー氏は12日、ウクライナ西部で学生と懇談し、22年の協議は真の意味での話し合いではなかったと説明。当時の協議を今後の交渉の土台とする可能性を否定した。

また、当時ベラルーシとトルコで行われた交渉によって戦争が終結する可能性はあったのかとの質問に「ない」と答えた。

© ロイター