「中欧班列」、運行本数が累計で8万7千本超す

「中欧班列」、運行本数が累計で8万7千本超す

9日、黒竜江省ハルビン国際コンテナセンター駅で発車を待つ「中欧班列」JSQ型特別列車の第1便。(ハルビン=新華社記者/張濤)

 【新華社北京4月15日】中国国家鉄路集団は14日、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の今年第1四半期(1~3月)の運行本数が前年同期比9%増の4541本、貨物輸送量が10%増の49万3千TEU(20フィートコンテナ換算)だったと明らかにした。運行開始以降の累計運行本数は今年3月末時点で8万7千本を超え、欧州25カ国の222都市に通じている。

 同社貨物輸送部の担当者によると、鉄道部門は今年、中欧班列のルート、路線の多様化を進め、サービス範囲を拡大している。西安(陝西省)、重慶市、義烏(浙江省)からジョージア・ポティ、トルコ・イスタンブールに至る南ルートの試験運行を行い、南ルート経由の「中欧班列」運行本数は前年同期比3倍の6本となった。ハルビン(黒竜江省)とオランダ・ティルブルフを結ぶ路線、石家荘(河北省)とセルビア・ベオグラードを結ぶ路線などが新たに開通し、国内各地と欧州諸国の経済・貿易の往来を支えている。

 「中欧班列」のサービス品質も向上している。鉄道部門は1~3月、西安-ドイツ・デュイスブルク路線と成都-ポーランド・ウッチ路線を時刻表に基づいて安定運行し、運行本数は65本に上り、輸送時間を通常の列車より大幅に短縮させた。「中欧班列」ポータルサイトのサービス機能を生かし、列車のオンライン予約、貨物置場サービス、コンテナ管理サービスなどの「ワンストップ」取り扱いを積極的に広めている。市場の需要に寄り添い、フレキシブルな運賃制度を導入、海外倉庫の建設を加速させたほか、トマトペーストや木材、茶葉、食用油、新エネルギー車(NEV)などの特色ある専用列車も導入。衛星測位システム「北斗」や第5世代移動通信システム(5G)などの新技術を活用し、着実な積載、安全検査などを徹底して行い、「中欧班列」の安全で安定した運行を保障している。

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