中国のモノの貿易額、7年連続で世界トップ

中国のモノの貿易額、7年連続で世界トップ

広西チワン族自治区欽州港埠頭に接岸する貨物船。(3月1日、小型無人機から、欽州=新華社記者/張愛林)

 【新華社北京4月15日】中国商務部対外貿易司は12日、2023年は中国の輸出の世界シェアが14.2%となり、モノの貿易額は7年連続で世界トップを維持したと明らかにした。世界経済の回復が難航する中、中国は全体的に世界シェアの安定を保ち、発展の強靭(きょうじん)性を示した。

 世界貿易機関(WTO)が現地時間10日に発表した23年の世界の物品貿易統計によると、世界のモノの輸出は3年ぶりに減少した。輸出総額は前年比4.6%減の23兆8千億ドル(1ドル=約154円)で、21、22年の2年続けて増加した後、再び減少に転じた。 

 同司によると、中国の23年の貿易額は5兆9400億ドルだった。うち輸出額は3兆3800億ドル、世界シェアは前年から横ばいの14.2%で、15年連続で世界首位をキープした。輸入額は2兆5600億ドル、世界シェアは10.6%と22年から小幅に上昇し、15年連続で世界2位を維持した。中国のシェアが安定していたことは、一体的な産業チェーン・サプライチェーンの優位性と持続的なイノベーション能力を駆使することで、中国のさまざまな優れた製品が国際市場から大いに歓迎されていることを十分に示している。中国の輸入も超大規模市場という優位性を生かし、各国の経済発展に力強い原動力をもたらしている。 

 中国の貿易は24年も期待できる見通し。WTOは24年の世界貿易量の伸び率を前年から3.8ポイント上昇してプラス2.6%になると予測し、24年第1四半期(1~3月)の貿易にも回復の兆しが見えたとしている。同時に、地政学的リスクや保護主義などによる不確実性が顕著に高まっており、世界貿易には依然として落ち込む可能性があるとの慎重な見方も示した。商務部は厳しく複雑な外部環境に対応するため、地方各地、各部門と共同で一連の実務的かつ効果的な政策・措置を研究し、手配する方針も明らかにした。

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