水原容疑者の“最後の悪あがき” 漏らさなかった大谷翔平に弁護士驚き「器が大きい」

大谷翔平【写真:Getty Images】

選手生命を脅かす恐ろしい提案「借金を肩代わりしたことにして」

弁護士の山岸久朗氏が15日、関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)にコメンテーターとして生出演。ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者の違法賭博関与問題について発言した。米連邦検察当局は12日に水原容疑者を銀行詐欺容疑で訴追したと発表。大谷選手の銀行口座にアクセスし、1600万ドル(約24億5000万円)以上を違法なブックメーカーに不正送金したとしている。

番組では、米現地メディアが『水原容疑者が3月20日の開幕戦後にホテルで大谷選手と1対1で会談した際、銀行口座から金を盗んだと告白し「借金を肩代わりしたことにしてほしい」と要請したが、大谷が拒否。大谷の弁護士、代理人と水原容疑者の妻も同席して話し合いを続けた』と報じたことを伝えた。

“最後の悪あがき”について、MCの青木源太アナウンサーは「これってこの段階で『借金の肩代わりしたことにして』という水原容疑者のお願いを拒否して、ほかの関係者を呼んで話し合いを行ったということで、いま大谷選手は試合にも出られてるし、被害者と言われてるじゃないですか。そういった意味で考えると、この偽装の依頼ともいえるこのお願いって言うのは、それまで自分自身が借金をして、違法ギャンブルに手を出していたというフェーズじゃなくて、一緒に引きずり込もう、まさに大谷選手の選手生命、そして人生も変わってしまうようなこの提案ってホントにひどいですよね」と憤った。

月曜レギュラーを務めるハイヒールのリンゴは「2人で会って、自分が今までずっとお世話になってきた人が自分のお金をとってたことが分かって、そういうことを言われたときに、怒りとかよりも引っ張られない、『分かった』ってよく言わなくて拒否できましたよね。それ結構、大変ですよね。精神的に」と感心した。青木アナは山岸氏に「『しっかり拒否して、すぐに呼ぶ』、これ適切な対応でしたよね」と確認。山岸氏は「良かったですよ。MLBの規約はすごく野球賭博に厳しいので、分かってて肩代わりして払ったということになると、何らかの罰を受ける可能性っていうのは相当あるから。情に流されずに、やっぱりきちっと拒否したことがみんなのためになったんじゃないかなと思います」と完璧な対処の仕方だったとした。

さらに、26日の声明発表の際、大谷選手が肩代わりを要請されたことについて触れなかったことについてコメントした。山岸氏は「特にあの段階では、『大谷選手が絡んでるんじゃないか、関係してるんじゃないか』という疑惑が生まれ始めたころだったから。そのころ、ちゃんと水原さんからこういう風に言われたっていうことを言うてたら、その時点で身の潔白は晴れたにもかかわらず、水原さんをかばってか、そのことをそのとき言わなかったというのは相当、器が大きいなと思って驚きました」と人間性を称えていた。

また、リンゴは水原容疑者の妻の画像が3月中旬に公開されたことを「デジタルタトゥーとなってずっと残っていくじゃないですか」と心配した。ENCOUNT編集部

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