迫力プレー「元気出た」 かほく市総合体育館バレー女子日本が復興支援マッチ

新しい体育館で熱戦を繰り広げるバレーボール女子日本代表の選手=14日午後3時、かほく市総合体育館

  ●満席3000人沸く

 かほく市総合体育館「とり野菜みそBLUECATS ARENA(ブルーキャッツ・アリーナ)」のオープニングイベント・能登半島地震復興支援チャリティーマッチ(北國新聞社後援)は14日、同体育館で行われ、バレーボール女子日本代表が紅白戦を繰り広げた。選手は迫力あふれるプレーで満席の約3千人を沸かせ、観戦した能登の被災者からは「元気が出た」との声が上がった。

 日本代表の紅白戦は2チームに分かれて3セットマッチが行われた。パリ五輪の出場権を懸けた戦いを1カ月後に控えた選手は真剣そのもの。主将の古賀紗理那選手がバックアタックで得点を奪い、石川真佑選手が強烈なスパイクを決めるなどトップレベルのプレーを披露した。

 観客は真新しいアリーナでメガホンを手に声援を送った。バレーボールV1女子・PFUブルーキャッツの紅白戦も行われ、油野和一郎かほく市長、馳浩知事があいさつした。

 能登町から駆け付けた飯田高3年の中田百華さん(17)は「大好きな古賀選手を実際に見ることができてうれしかった」と笑顔。古賀選手は体育館について「いい感じの天井の高さ。すごくプレーしやすい」と評価した。

  ●かほく以北の小学生を指導 バレー教室

 紅白戦に先立ち、日本代表とPFUの選手によるバレー教室が行われ、かほく市以北のバレーボールクラブ9チームの小学生約80人を指導した。同市の七塚バレーボールクラブの塚本愛菜さん(10)は「代表の選手とハイタッチしたけど、手が大きかった」と驚いた様子だった。

 選手は募金活動も行った。アリーナの外では飲食のキッチンカーなどが並び、イベントの来場者は約7千人となった。

子どもから手紙を受け取る古賀選手

© 株式会社北國新聞社